もやしに倣う発芽力
皆さん、もやしはお好きですか?
個人的に一人暮らしの学生時代には、随分とお世話になりました。
ただ、正式には「もやし」という植物があるわけではありません。
語源は「萌やす(もやす)」という動詞から来ており、
「種を芽吹かせたもの」という意味で、特定の植物を指す言葉ではないそうです。
へぇ〜、ですよね。
食卓やスーパーに並ぶ「もやし」は、緑豆を発芽させた緑豆もやし、です。
その生産効率の高さから、安価なもやしですが、
救ってきたのは一人暮らしの学生だけではないようです。
以下、書籍『自然はすごい』(著:ノダカズキ)より引用抜粋、一部加筆修正
日露戦争では、ロシア軍も日本軍も同じ「大豆」を軍事物資として使用していました。
しかし、大豆の利用方法こそが日露戦争の戦局を分けたという一面もあったのです。
1905年、戦争が終結すると、ロシア側の敗因分析が行われました。
その中で指摘されたのが、長期の籠城による栄養不足です。
特に、壊血病や夜盲症といった栄養失調由来の病気が大量に発生し、
戦意の喪失につながったと報告されています。
壊血病はビタミンCの不足、夜盲症はビタミンAの欠乏によって引き起こされます。
つまり、野菜の確保ができなかったことが、ロシア軍にとって致命的な弱点となったのです。
ところが、終戦直前に日本軍がロシア軍の倉庫を調査したところ、
大量の大豆が積まれていたことが明らかになりました。
しかし、ロシア兵たちはそれを煮たり炒めたりするだけで、
発芽させて「もやし」として食べるという方法を知らなかった。
一方、日本軍は、冬の寒さの中でも大豆を発芽させ、
もやしとして活用し、貴重なビタミン源を確保していました。
※日露戦争ともやしの関係については諸説あるようで、その後のシベリア出兵では、
日本軍がもやしをビタミン源として活用した記録も残っているようです
おいおい、すごいやん、もやし!
もう、もやしっ子なんて比喩を使ってはいけません。
限られた条件下でも成長できる強さを見習いたいものです。
このブログでも、「成長は環境に依存する」として、
如何に成長できるような環境を選び身を置くか?
組織としては、そのような環境を用意・デザインできるか?
という、環境の重要性をお伝えしてきました。
その部分の重要性は変わらないのですが、
ある個体が成長発展するためには、「発芽」しなければなりません。
そして、残念ながら常に快適な環境が用意されているわけではありません。
発芽・成長に関する制約条件が少ないことは、やはり強みになるのです。
発芽のメカニズムを少し整理します。
種子の中には、胚(はい)があり、
さらに、発芽直後の成長に必要な一定の栄養が貯蔵されています。
そして、吸水というきっかけで発芽のプロセスが始まります。
人材に置き換えて考えてみましょう。
すでに各々の人材は、成長に必要な一定の資源を持っています。
そこに必要なのが、成長のプロセスを始めるきっかけ(吸水)です。
出来事、経験、言葉、何がきっかけになるのかはわかりません。
同じ状況でも、それをきっかけにできるかどうかを考えると、
素直に気づき、受け入れる準備はしておきたいですね。
そして、そのきっかけを能動的に探しにいくこと(サーチ)です。
我々には、植物にはない足がありますので。
もやしの「発芽力」を見習いましょう。
目指せ、元気に動き回るもやしっ子!です。
追記)
動き回りながら、
取りうる選択肢を増やすためのアプローチをサーチと言います。
吸水という発芽のきっかけを掴むには、これが重要です。
詳しくは、下記からご確認ください(タイトルか画像をクリック)





