親であることにバカになる効果
「親馬鹿じゃない親は、バカでしょ?」
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ギタリストの布袋寅泰氏の言葉らしいです。
流石、名言だと思います。
「親馬鹿」を辞書で引くと、
我が子可愛さのあまり、子供の的確な評価ができないで、
他人から見ると愚かに思える行動をすること。また、その親。
とあります。
改めて説明されると手厳しいですね(笑)
僕も親馬鹿だと思います。
人に迷惑をかけない範囲の親馬鹿は別に問題ありませんが、
“親であることにバカになること”は大事ではないかと思っています。
つまり、親というタスクに没頭する(バカになる)ということです。
その意味での“親バカ”ではあるべきだと思っています。
何故なら、対象となるモノゴトへの興味・関心の度合いと、
成果・熟達度には強い正の相関があるからです。
好きこそ物の上手なれ -日本の諺
之を知る者は、之を好む者に如かず
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず -論語
努力は夢中に勝てない -為末大
思うに、対象に興味・関心を持つことによって、
インプットが変わり、成長機会を取得しやすくなるからです。
所謂、カラーバス効果が発生しています。
▼カラーバス効果
直訳は「色を浴びる」という意味
人間は、何かしらのモノやコトを意識すると、それに関連する情報に敏感になる
今日のラッキーカラーは赤です!と言われると、
普段気にしていなかった街中のポストの存在に気付く、みたいなことです。
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自分の中に、興味・関心のアンテナが立つことによって、
インプット(情報取得機会)が増え、それが結果的に成長に繋がります。
聞き流しているニュース、ふらっと立ち寄った本屋、知人・友人とのおしゃべり、
趣味や娯楽(スポーツ・漫画・ゲーム etc)からも、自然と気づきが増えます。
ついつい、自分の好きなことに関連付けて考えてしまう、
という経験もおありじゃないでしょうか?
つまり、ビジネスでも成果を出そうと思うのであれば、
特定の分野・領域・職域において強い興味・関心を持つこと、
バカになってみることが有効なのです。
自分の仕事に対してバカになってみる、如何でしょうか。
親であることにバカになってみる、如何でしょうか。
追記)
仕事においての“好きであること”の重要性について、
僕が認識するきっかけになったのは、
学生時代に読んだ『クローズ』という漫画の一節です。
登場人物の9割が不良のヤンキー漫画なのですが、
マコという登場人物が、ひょんなことから大工を志し、高校を中退して働き始めます。
ある日、その様子を見に来た友人が、
「(やりたいことも特に無いので)俺も大工にでもなろうかなぁ」
と呟きます。その友人に、マコは言います。
やめとけ、一生オレの下で働くことになんぞ
大工にでもなろうかな、っておまえと
大工になりてーってなったオレとじゃ、ものが違うぜ
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『クローズ』23巻 第84話/傷顔の哀歌!より
自分の仕事に対して、これくらいかませるようになりたいですね。