前向きに心配する-フィードフォワード-
皆さんは、“心配性”でしょうか?
先日、ある勉強会で“心配”をしていてはいけない、という話を聞きました。
更にそれ(心配)が習慣化され、“心配性”になってしまってはもっとダメだと。
心配するヒマ・スキが無い程に、集中してやれ!という話だったのですが、
ふと「あれ?心配ってどういう語源かな・・・」と気になりました(おい!集中しろ!)。
調べてみると、「心配り」を音読して作られた、和製漢語らしいです。
心を配るという意味から派生して、気にかける意味となり、
更にそこから、気がかりで思い煩うこと(=心配)も意味するようになったそうです。
なるほど、そもそもは悪い(ネガティブな)意味合いではなかったのですね。
つまりは、心配の対象とその心の向きが重要だと思われます。
望ましくない結果を憂いて心配するのではなく、
望ましい結果を実現する為の手段に心を配る、が心配のあるべき姿です。
これを“フィードフォワード”といいます。
聞きなれない言葉からもしれませんが、フィードバックの反対だと思って下さい。
簡単に図に纏めると、下記のようなイメージです。
フィードバックは、現在から過去の結果に対して、その原因を問います。
フィードフォワードは、現在から未来の目的に対して、その手段を問います。
どちらも大事なのですが、是非フィードフォワードなマネジメントも取り入れて下さい。
なぜダメだったのか?というフィードバックと並行して、
良くなるには何をどうすればいいのか?をフィードフォワードしましょう。
目指す成果(目的)に向け、最適な手段を考えるフィードフォワード。
心配も前向きに。
自分自身、チームのメンバー、お客様(商談先)に活用できます。
人が“正しい”形になるように手助けをするのは、
彼らが“間違っている”と証明するよりもはるかに生産的だ
by マーシャル・ゴールドスミス(コーチングの神様)
望ましい結果になるように心を配ることは、
望ましくない結果を心配するよりもはるかに生産的だ
という感じでしょうか。
フィードバックの活用の仕方については、下記をご参考下さい。
追記)
どうしても、「心配ないさ~」がリフレインしてしまっているのは僕だけではないはずです。
大西ライオン、元気かな?という心配りは、
例外的にあまり意味の無いフィードフォワードです。