内側よりも外側の炎に薪をくべる
”火事場の馬鹿力”という慣用句があります。
「火事の最中に、普段は持てないはずの重いものを持ち運べた」
というエピソード(あるある)からの比喩で、
窮地や切迫状況下で、想像できない力が出ること、を指します。
皆さんもご自身やチームのメンバーに対して、
「やればできるじゃないか!?」という、
何かしらの”火事場の馬鹿力”を感じたことがあるのではないでしょうか?
その度に思うはずです。
普段から、この何割かでもいいから力を出せよ・・・、と。
耳が痛いです。
度々このブログでもお伝えしている通り、成長は環境に依存します。
成長できる環境下に自分(組織)を置くことで、
そこに適応しようとすることで成長が加速されます。
火事場の馬鹿力も、要はその短期版と考えてもいいのかもしれません。
ということは、火事場ほどの窮地ではなくても、
力を発揮せざるを得ない環境をいかに創るか(選択するか)?が
ビジネスパーソンに求められるスキルであると言えます。
成功の要因は、意志の力以上に環境が重要である、という指摘も数多くあります。
書籍『全力化』(著;ベンジャミン・ハーディ)では、
このような、高いレベルでパフォーマンスをせざるを得なくなる状況を
”強化された環境”と表現しています。
そしてその鍵は、ポジティブなストレスと厳しい要求である、と言います。
具体的な打ち手がいくつか挙がっていたので紹介します。
以下、書籍『全力化』(著;ベンジャミン・ハーディ)より引用抜粋、一部修正
・外からのプレッシャーをいくつか作り、責任を果たす
・目標を公言する
・顧客や自分を応援してくれる人たちが自分に「期待」を抱いてくれるよう仕向ける
・自分のプロジェクトに前もって「投資」し、事前にスケジュールを組む
・自分よりもレベルの高い人たちに囲まれる
・「競争」はコラボレーションの一つの形だと考え、自分より高いスキルの人と戦う
・何かに全力で打ち込み、それを「公の場」で実践する
どうでしょうか?
すぐにでも取り組めそうなモノもありますので、是非トライしてみて下さい。
モチベーションとは、自分の内側を燃やすことです。
ですがそれ以上に、自分の外側を燃やすことが重要なのかもしれません。
内なる炎(内面のモチベーション)に薪をくべるよりも、
外側の炎をコントロールして、力を発揮せざるを得ない状況を作りましょう。
尻に火がつく、背水の陣を敷く、退路を断つ、近しい表現は様々ありますが、
ポイントはその環境・状況を自ら創る(選択する)ことです。
・・・燃え尽きたらどうするか、ですか?
それはそれで窮地なので、何か驚きの一手が閃く・・・かも?
追記)
”成長は環境に依存する”という切り口で、下記もご確認ください。
河田雅史(山王工業)にピンときても、こなくてもw





