現実逃避は目を見開いて
皆さんは、現実逃避できていますでしょうか?
「いやいや、ちゃんと現実に向き合わないと」とお叱りを受けそうですが・・・。
なるほど、と思える切り口がありましたので、ご紹介します。
『ひゃくえむ。』(著:魚豊)という、100m走を題材にした漫画に出てくるあるシーンです。
以下、漫画『ひゃくえむ。』より引用抜粋
記録が伸び悩んでいる主人公のトガシは、
競技の先輩である海棠(かいどう)に「現実の対象法」についてのアドバイスを求めます。
海棠は、日本トップクラスのスプリンターでありながらも、
ライバルには勝てず、万年2位という不名誉な肩書を持っている選手です。
自分の話として、トガシにあるアドバイスをします。
不思議なことにこの世は俺が勝てない”現実”で溢れている
が、これも不思議なことに、
漫画『ひゃくえむ。」第33話より引用
とうの俺は「次こそは俺が勝つ」と信じ切れている
なぜかわかるか?
現実は、逃避できるからだ
”現実”ごときが俺の意志には追いつけない
俺の勝利が非現実的なら、俺は全力で現実から逃避する
・・・なるほど、なんと積極的な現実逃避!
現実とは、思い通りになっていない現状です。
そして、それが残念ながら事実だとしても、
その事実に自分の可能性までを決めさせない(屈しない)ということでしょうか。
現実逃避を辞書で引くと、
現実の苦しさや困難から逃れるため、空想や別の世界に心を向けること
とあります。
確かに「別の世界」は、自分が現実化したい、現時点では空想の世界でもいいのです。
この諦めないマインドセット、積極的な現実逃避は是非見習いたいものです。
しかし、気をつけないといけないことがあるようで・・・
以下、漫画『ひゃくえむ。』より引用抜粋
後日、アドバイスをもらったトガシは自分なりの答えと御礼を海棠に伝えます。
しかし、その答えに違和感を持った海棠は言います。
漫画『ひゃくえむ。」第34話より引用
現実が何かをわかってなきゃ、現実からは逃げられねぇ
現実に対して目を塞いで立ち止まるのと、目を開いて逃げるのは大きな違いだ
きっと、現実を直視するのはとてつもなく恐ろしいことだ
認めなくねぇことも諦めなきゃいけねぇ
でも本当に現実を変えたいなら・・・
否定するには、向き合った上でやらねぇとダメだ
じゃなきゃ、目を閉じて立ち尽くすことになる
なるほど・・・、積極的な現実逃避をするには、正しい現実の認識が不可欠のようです。
通常の現実逃避であれば、見たくない現実に目を塞いでも問題ありません。
逃避する先は、空想や娯楽といった別の世界だからです。
しかし、積極的な現実逃避の場合はそうはいきません。
理想の世界・自分も、うまくいっていない現状を乗り越えた先にあるからです。
これは、ビジネスシーンにおける問題解決の場合も同じことが言えそうです。
問題とは、現状とあるべき姿のギャップです。
問題解決の施策や戦略を考える場合、あるべき姿に焦点を当てがちです。
それは、理想の状態や目指すべきゴールに向けた議論や思考は気持ちが良いからです。
しかし、現状の正しい認識も不可欠です。
ここが曖昧では、問題の設定も正しくできないからです。
そして現状とは、時にあまり直視したくないものです。
それは、あるべき姿を掲げないといけない思わしくない状況であり、
過去も何度かトライするもそれが実現できてこなかった結果であり、
両手放しで満足していられるような現状ではないから、です。
しっかりと目を見開いてから、逃げましょう。
現実を受け入れることと、現実に従う(屈する)ことは違うということですね。
積極的な現実逃避には、まずは正しい現状認識から、ということのようです。
気が進まない現状の不足の認識には、下記もご参考ください(タイトルか画像をクリック)
追記)
やらないといけないことが多々あるはずなのに、ついつい漫画を読んで現実逃避を。
ただ、それで気づけることもあるので、悪くないかも・・・?
はい、言い訳ですね。。。逃げろ!!





