顧客を物語の当事者へ
クラシックなど高尚な趣味があるわけではありませんが、
ベートーヴェンなら、曲も含めてなんとなく知っています。
実はこれ、ベートーヴェンの作戦らしいのです。
書籍『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』(著:片山杜秀)には、
下記のように書かれています。(同書より引用抜粋)
基本的に芸術作品が作られ、保存され、のちのちまで鑑賞されるには、
それを価値あるものとして認めた
「受け取り手」(すなわち発注者・買い手・消費者・観客)の存在が不可欠なのです。
そして、この「受け取り手」は時代によって大きく変わっていきます。
なるほど、クラシックも時代によって「顧客」が変わってきたということなんですね。
そして、かつては教会や王侯貴族が「受け取り手」だったクラシックにおいて、
市民層の開拓(顧客の創造)に一役買ったのがベートーヴェンということらしいのです。
ベートーヴェンの楽曲には、
主題の明確さや、音量や対比の強調、新しい表現などテクニカルな工夫もありつつ
聴き手を作品の当事者にするという革新があったとも考えられます。
以前の宮廷音楽では、音楽の中心にいるのは王侯貴族や宗教、儀式でした。
一方、ベートーヴェンの音楽では、苦悩し、闘い、乗り越え、歓喜に至る主体に、
聴いている一人ひとりが自分自身を重ねることができます。
例えば、有名な交響曲第5番「運命」という曲があります。
そこで描かれる「苦悩から勝利へ」という流れは、
特定の王や英雄だけの物語ではなく、聴き手自身の人生を投影できる物語でもあるのです。
・・・ベートーヴェン、なかなかに優れたマーケッターですね。
特に参考にしたいのは、
顧客を単なる「受け取り手」で終わらせず、自分自身を重ねられる当事者にしたことです。
顧客自身がそこに価値を感じ、
物語の一部になれるようにするには、何が必要なのでしょうか。
「当事者意識」は、通常、組織内のメンバーに対して使われることが多い言葉ですが、
これを顧客との関係に置き換えて考えてみてはどうでしょうか。
ベートーヴェンを見習って。
当事者意識が生まれる仕組みについては、下記もご参考ください。
ベートーヴェンも、かつてナポレオンに英雄像を重ねていたらしいので。
追記)
クラシックについて偉そうに記載していますが、正直何もわかっていません。
ユーザー教育も必要ですよ、ベートーヴェン!






