営業は友達以上親友未満で
個人的に大好きな考え方なのですが、
ビートたけし氏の親友の定義をご存知でしょうか?
※正確には、親友の定義ではなく友人とは?という文脈で語られています
お前が困ったら、俺はいつでも助ける。
だけど、俺が困った時は、俺は絶対にお前の前に現れない。
お互いにそう思えているところに、真の友情が成立する、というのです。
はい、カッコいい。
そう思えるような親友はかけがえがないですね。
ギブアンドテイクで見返りを求めるような関係は、親友とは呼べないということです。
一方で、ビジネスシーンで考えてみます。
”営業は顧客と友人のように接しなさい”と言われることがあります。
僕は、基本このマインドセットに賛成です。
馴れ馴れしい態度でということではなく、
”友人のように”という思考回路で接することが有効なのです。
例えば、
友人にいきなり商品を勧めますか?
本当に必要なのかどうか、ちゃんと見極めようとするはずです。
友人の言いなりになりますか?
何かを決める際には、お互いの意見を擦り合わせるはずです。
友人の近況は気になりませんか?
相手の変化や状況に、単純に興味が湧くはずです。
顧客の課題を解決するパートナーであろうとするのであれば、
時に”顧客が自分の大切な友人だったら”という視点は大いに役立ちます。
ただ、先の定義で親友である必要はありません。
相談が来ないからですw(=俺が困った時はお前の前に現れない)
そう考えると、
友達以上親友未満、この辺りが良いポジショニングかもしれません。
日本三大随筆のひとつである『徒然草』(吉田兼好著)には、
”よき友”の3種(選)が挙げられています。
よき友、三つあり
一つには、物くるる友
二つには、医師(くすし)
三つには、知恵ある友
『徒然草』(吉田兼好著)第117段
700年前から、清々しい位に利己的ですw
ただ、友達=顧客で考えるのであれば、これくらいでいいです。
わかりやすい。
つまり、営業が顧客の”友達”になるには、
提供できるか(与えられるか)どうか?が、カギです。
時間、労力、情報・・・、何かしらの付加価値を提供しましょう。
意図と戦略性を持って。
そうすることで、相談し合える良き友達関係を築きましょう。
具体的なアプローとして、下記もご参考ください(タイトルか画像をクリック)
友達関係を築く為には、戦略的に、
先にこちらから相手を”好きになる”というアプローチを推奨します。
追記)
因みに『徒然草』には、友達にしたくない奴7選も記載されています。
一つには、高く、やんごとなき人
二つには、若き人
三つには、病なく、身強き人
四つには、酒を好む人
五つには、たけく、勇める兵
六つには、虚言する人
七つには、欲深き人
・・・まぁ、ね・・・、確かにですけど。
与えてくれるのが良い友人、という割に欲深い奴は嫌いだそうですw