あなたの組織にグルーという役割を
ご飯粒で糊(のり)ができる、ということは誰に教わったのでしょうか。
そんな小学校の授業があったのか、家庭での豆知識だったのか・・・
皆さんも同じような記憶がありませんでしょうか?
因みに、「続飯(そくい)」というそうです。
文字通り、何かと何かを繋げる(続かせる)機能ですが、
成果を出すチームにも、この糊の役割が決定的に重要だそうです。
書籍『チームインテリジェンス』(著:ジョン・レヴィ)にて、
糊・接着剤のような役割を担い、人々の間に繋がりを生み出し、人の力を倍増させ、
チームに良い影響を与える、グルー・プレイヤーという概念が紹介されています。
※グルー=糊・接着剤
そしてその代表格が、シェーン・バティエという元NBAプレイヤーです。
どんなプレイヤーだったのでしょうか。
シェーン・バティエ氏は、NBAで約13年間プレーし、
マイアミ・ヒートでは2度のNBA優勝を経験しています。
しかし、得点やリバウンド、アシストといった一般的なスタッツでは、
決して目立つ選手ではありませんでした。
それにもかかわらず、彼はチームから高く評価され続けました。
なぜでしょうか?
その理由の一つが「プラスマイナス」という指標です。
これは、その選手がコートに立っている間に、
自分のチームが相手チームに対して何点上回ったか、あるいは下回ったかを示す数値です。
この数値が、抜群に高かったのです。
つまり、得点やアシストというわかりやすいデータ以外の部分で、
多大な貢献をしていたのです。
素人からすると何が凄いのかよくわからないけど、
バティエが出てる試合は勝つのです。
他のプレイヤーの影響力を高めるという、影響力を発揮していたのです。
その根幹にあるのは、徹底したチーム思考です。
同書には、バティエ氏の言葉を下記のように紹介しています。
以下、書籍『チームインテリジェンス』(著:ジョン・レヴィ)より引用抜粋
人は、自分を勝たせてくれる人を好きになる。
間抜けだろうが、オタクだろうが、見た目が違っていようが、
誰かを助けて勝たせれば好きになってもらえる。
自分への評価なんて求めてはいなかった。
チームが評価されることが大事だった。
・・・格好いいぜ、バティエさん!
痺れます。。。
よし、グルー・プレイヤーを見つけよう、育てよう、自分自身がそうなろう!
そんな決意に水を差すようで悪いのですが、注意が必要です。
この「グルー」は、相乗効果を生むための一種の役割なのです。
同書にも、下記のように書かれています。
以下、書籍『チームインテリジェンス』(著:ジョン・レヴィ)より引用抜粋
相乗効果が働くのは、増幅させられる大きな何か、すなわち、優れた才能があるときだけなのである。
高得点を取る才能とチームをまとめるグルー・プレイヤーのバランスが取れたときだけに魔法が起こる。
つまり、凡庸な選手だけで構成されたチームは、おそらくうまくいかない。
シェーン・バティエのような選手ばかりのチームは、やさしく協力的なチームかもしれない。
だが、それは「負けを支え合う」チームになる可能性も高い。
どんなチームにも、スキルの多様性とそのバランスが必要なのだ。
・・・なるほど。
スター選手だけではダメですが、スター選手不在も同様にダメなのです。
ビジネスシーンにおいては、役割として考えてみるといいかもしれません。
あるプロジェクトにおいて、
自分だけが目立とうと頑張るメンバーだけでは、チームが機能しません。
グルーとして、メンバー同士をつなぎ、
一人ひとりの影響力を最大限に発揮させる役割が必要です。
同時に、スターを諦めてはいけません。
スターとして、目立ち・輝き、自身が影響力を持つことから逃げてもダメなのです。
ある時はスターを目指し、ある時はグルーとして貢献する。
組織内でも、
この使い分け・棲み分けができる人材の多様性を求めていきましょう。
表に現れにくいグルーの働きをしっかりと評価し、支援することが大切です。
糊にもなれるご飯は、白米として食べることで当たり前に輝くのです。
あ、チャーハンにしてもいいですね。
・・・この比喩が評価されないのは、単に質の問題です。
追記)
因みに、シェーン・バティエ氏のスタッツに現れにくい貢献度に
いち早く着目したのは、マイケル・ルイス氏というノンフィクション作家です。
そして、マイケル・ルイス氏の代表作が、
映画化もされた大リーグを舞台にした『マネーボール(Moneyball)』です。
詳しくは、下記もご参考ください(タイトルか画像をクリック)





