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三振を恐れるな。しかし・・・

『マネー・ボール』をご存じでしょうか。

 

 

 

 

メジャーリーグのアスレチックスというチームの話です。

 

 

そのゼネラルマネージャー(GM)に就任したビリー・ビーンが、

 

セイバーメトリクスと呼ばれる統計学的手法を用いて、

 

メジャーリーグ随一の貧乏球団であるアスレチックスを

 

強豪チームに作り上げていく様を描いたノンフィクション書籍です。

 

 

 

 

 

同名でブラッド・ピット主演で映画化もされたので、

 

こちらをご存じの方が多いかもしれません。

 

 

 

今でこそ、データ分析の重要性は言わずもがなですが、

 

勘や経験による意思決定が当たり前だった当時の野球界においては、

 

非常に斬新なアプローチとされていました。

 

 

新しいコンセプトに、周囲の猛反対を受けつつも信念を持って取組み、

 

時にドラスティックな決断を慣行する主人公(ブラピ)には、

 

共感する経営者・管理職の方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

そのマネー・ボールに、こんな言葉がでてきます。

 

 

 

「三振を恐れるな。しかし、三振はするな」

 

 

 

セイバーメトリクスの考えでは、四死球を含めた出塁率を重視します。

 

 

辛抱強く待って四球を選び、投手のミスを誘発する為にも、

 

ツーストライクに追い込まれることを恐れてはいけない、ということです。

 

 

 

しかし、三振はダメなのです。

 

 

 

何故なら、たとえ凡打でもフェアグラウンドに打球が飛べば、

 

野手の失策や運で出塁できる可能性が少なからずあるからです。

 

 

その為、逆に投手には投手の能力のみでアウトがとれる奪三振力を重視します。

 

 

 

つまり、三振は“何かが起こるかもしれない”という、

 

運が入り込む要素が極端に小さいから、ダメなのです。

 

 

 

仕事(営業)に置換えて、考えてみます。

 

 

 

重要なのは、失敗を恐れずにトライすることですが、

 

最も回避するべきは、運の要素も入りようがないような、

 

何も行動・アクションをしないことによる失敗です。

 

 

 

・後回し、先送りにし続けたことによる後悔

 

・顧客放置を続けたことによるシェア低下

 

・提案したまま放置した結果、他社サービス導入

 

 

 

の様なイメージでしょうか。

 

※僕自身、思い当たることが多すぎて耳が激痛です

 

 

 

何かしらの行動、アクションを増やしていれば回避できたかもしれません。

 

 

 

野球の場合、1試合で自分が打席に立てる回数は決まっていますが、

 

仕事(営業)に関しては、ある意味では自分次第です。

 

 

 

 

打席に立つという機会は、自分次第で創れるのです。

 

 

ここがポイントです。

 

 

レナード・ムロディナウ著『たまたま-日常に潜む「偶然」を科学する』という書籍に、

 

記載されている一説です。

 

 


 

とりわけ私が学んだことは、前向きに歩き続けることだ。

 

なぜなら幸いなことに、偶然が必ず役回りを演じるので、

 

成功の一つの重要な要素、

 

例えば打席に立つ数、危険を冒す数、チャンスを捉える数が、

 

我々のコントロール下にあるからだ。

 


 

 

 

仕事(営業)で成果を出す為には、

 

打席に立つ回数を能動的にコントローラブルな指標と定義し、

 

トライする母数を増やしていくことが重要です。

 

 

 

「三振を恐れるな。しかし、三振はするな。三振しても直ぐ次の打席に立て」

 

 

 

という感じでしょうか。

 

 

 

次の打席を創り続け、そして立ち続けましょう。

 

 

 

追記)

 

そして、多くの場合で失敗(失注)の割合の方が高くなります。

 

 

好打者でさえ、7割は凡退です。

 

 

つまり、失敗という事象をどう捉えるか?が併せて重要です。

 

 

失注データの活かし方と必要なマインドセットについては、下記ご参照下さい。

 

 

受失注データの活用-失敗は成長型マインドで捉える-

 

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