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並べるべきは事前の根拠

あまり褒められたことではないのですが、

 

大多数の人が、自覚は無くとも実は結構上手なことがあります。

 

 

 

それは・・・「言い訳」です。

 

 

 

 

 

 

(自分でも他人でも)思い当たる人もいるのではないでしょうか?

 

 

 

僕たちが上手に言い訳できてしまうのは、

 

「合理化」という心理的な働きが関係していると考えられます。

 

 

 

合理化とは、自分の行動や判断、選択について、

 

本当の動機や原因とは異なっていたとしても、

 

もっともらしい理由をつけて正当化することです。

 

 

 

合理化をする背景としては、自尊心を維持したり、

 

罪悪感や他者からの批判を避けたりするための心理的な防衛機制らしく、

 

いわば思考のクセみたいなものです。

 

 

 

よくもまぁ、スラスラと言い訳が出てくるものだと、

 

自分自身でも感心することさえあります・・・。

 

 

 

一方で僕たちは、「よく考えなさい」と言われます(言います)。

 

 

 

当然ながら、その選択が成果に結びつく確率を上げる為です。

 

 

 

言い訳できるということは、考えられている気もするのですが・・・

 

 

 

この「考える」について、興味深い事例がありましたので紹介します。

 

 

 

「エンジョイ・ベースボール」というコンセプトを掲げ、

 

2023年の夏、見事に甲子園優勝を果たした、慶應義塾高校です。

 

 

 

 

 

 

選手自らが考える野球の実践で注目されましたが、

 

その思考力の高さは、単に偏差値によるものだけでなく、

 

どうやら日頃の練習の賜物のようです。

 

 

 

以下、書籍『慶應高校野球部 「まかせる力」が人を育てる』(著:加藤弘士)より引用抜粋


 

※丸田(敬称略)とは、2023年夏の甲子園優勝時の中心メンバーのひとり

 

 

入学間もない1年次の丸田は、練習の中で衝撃を受けた。

 

内野手と外野手の連携(内外連携)や走塁練習において、

 

上級生から常に「根拠」を求められたからだ。

 

「カットプレーとか状況判断で、『考える』ことが必要とされるんです。

 

『考えていないのがダメ』と言われる。

 

先輩たちや学生コーチ、森林さん(監督)からも言われました。

 

ランナーでもしっかり考えてやらないと指摘されるし、

 

それを確実に実行しなくてはならないプレッシャーもありました。

 

新人トレよりも、そっちの方がしんどかったです」

 

それらの練習中、指導者の怒鳴り声や罵声は、ない。

 

学生コーチや上級生が緊張感のある空気を醸成する中、

 

一つひとつのプレーに根拠を求められながら、丸田は野球脳を鍛え上げていった。

 

高校野球生活を振り返る時、

 

経験者のほとんどはフィジカル面でのトレーニングが最も苦しかったと口を揃える。

 

その一方、ギリギリの重圧に襲われながら、「考える」ことが最も辛かったというのは、

 

慶應高校ならではの興味深い事象である。

 


 

 

・・・なるほど、です。

 

 

 

考えるためのキーワードは、根拠を持つことと言えるのかもしれません。

 

 

 

それも事後にではなく、事前に。

 

 

 

ただし、事前に根拠を考えることが、

 

必ずしも正しい判断を保証するわけではありません。

 

 

 

それでも事前に考え、根拠を持つことで、最適な選択の可能性が高まるのです。

 

 

 

2023年、夏の甲子園で決勝を戦った仙台育英高校の須江監督は、

 

慶應義塾高校の強さを以下のように評しています。

 

 

 

 

 

 

以下、書籍『慶應高校野球部 「まかせる力」が人を育てる』(著:加藤弘士)より引用、一部加筆修正


 

慶應の選手は、思考力が高い。

 

そして言語化能力も高い。

 

この二つが最大の特徴じゃないですか。

 

それは唯一無二です。

 

個人差はあるにしても、野球の中の瞬間瞬間で、プレーが行われる直前に何をすべきか、

 

彼らの中にはいくつかちゃんと選択肢があると感じます。

 

その中でも秀逸な選手は、最適解に近いものを必ず選択する。

 

でも思考力のない人間は、選択肢を一つしか持っていない。

 

逆に言えば、だからこそシンプルに突き進める強さもありますが・・・対応力が薄くなる。

 

その点、彼らは野球の中の目の付け所が、すごくいい。

 

それが強さの本質だと思います。

 

『慶應義塾高校の何が強いんですか』と聞かれたら、

 

『常に選択肢が複数ある』ということです。

 


 

 

 

最適な選択の可能性を高めるには、

 

複数の選択肢から選べる、ということが重要なのです。

 

 

 

事後にスラスラ言い訳が出てくることから思うに、

 

理由(根拠)を考えるためのポテンシャルは持っているのです。

 

 

 

重要なのは、そのタイミングです。

 

 

 

選択した後ではなく、選択する前。

 

 

 

事後に言い訳を並べてしまうという、思考のクセを脱却し、

 

事前に根拠を並べて選択するという、思考のクセづけを。

 

 

 

トライしていきたいですね。

 

 

 

なんでも野球で例えるのはおじさんあるあるですが、

 

それは野球というスポーツの役割の多様さやルールの妙が・・・

 

ついつい、言い訳をしてしまっているようです。。。

 

 

 

追記)

 

ちなみに、言い訳という言葉には悪い印象がありますが、

 

物事を振り返って思考をすること自体は、とても有意義なはずです。

 

 

 

そしてそれは、成長のカギにすらなり得ます。

 

 

 

詳しくは、下記をご確認ください(タイトルか画像をクリック)

 

【▼仕事の説明責任が成長のカギになる】

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