自己ベストと競う‐目標ラインの設定-
オリンピックのTV中継などで目にする、世界記録のラインがあります。
水泳だと水面に世界記録を示すラインが表示され、泳ぐ選手と共に移動表示されます。
ご覧になられたことがありますか?
僕は、この仕組みを考えた人は、めちゃめちゃ賢いと思います。
視聴者からすれば「記録更新なるか!?」というドキドキが加速され、力も入ります。
素晴らしいアイデアです。
ちょっと調べてみると、2001年に福岡で開催された、
第9回世界水泳選手権大会の中継で、テレビ朝日が始めたようです。
ファインプレーです。
同大会のテーマソングをB’z の「ultra soul」にしたことと同じ位、ファインプレーです。
仕事をするうえでも、この様な“目標とするライン”を持つことで、
パフォーマンスの向上が期待できます。
では、何を“目標ライン”にするべきでしょうか?
ひとつの案が“自己ベスト”です。
これまで自分が一番頑張れた、または調子が良かった時のパフォーマンス値を
越えられるようにすることです。
売上/粗利、受注件数の様な結果指標しかり、
案件数や提案数、活動量などの先行指標を設定しても有効です。
ポイントは、自己“ベスト”です。
平均値では、ダメなのです。
酒井穣さんという方の言葉ですが、僕が非常に共感するフレーズがあります。
ライバルは、“努力すれば、そうなれたかもしれない自分”
自己ベストとは、恐らくちゃんと努力できた過去の自分です。
そいつと戦い、越えていきましょう。
実はこの考え方が、既に実装されているシクミがあります。
マリオカートです。
1992年に任天堂が開発・発売した、ゲームソフトです。
マリオたちがレーシングカート風の乗り物に乗り込み、
マリオシリーズの世界観をモチーフにした多彩なコースで速さを競います。
このマリオカートに「ゴースト」という機能があります。
ひとりでタイムアタックするモードがあるのですが、
自分のベストタイムが記録されており、
ゴーストというキャラクターとなり、一緒にレースすることができます。
正に、自己ベストと戦える機能です。
因みに最近のシリーズでは、
ネットに繋がることで、
手練れのプレイヤーの記録をゴーストとして対戦することもできます。
自己ベストの次は、
社内や業界のベストプラクティスを目標ラインとするイメージでしょうか?
仕事にも使えそうな視点です。
ちょっとシステム化を考えてみます。
そんなことより、マリカーしたくなってきました・・・
追記)
関連して、目標を認識する/意識することの重要性は、
流れ星理論として纏めていますので、こちらも参考にして下さい。
【流れ星理論とは?】
また、ライバルの存在がどのような効果を生むのかについては、
レッドクイーン理論を元に纏めていますので、こちらも参考にして下さい。