”人は見たいものしか見ない”の活かし方
「人は見たいものしか見ない」
共和政ローマ末期の政治家、ガイウス・ユリウス・カエサルの言葉だそうです。
思い当たる節が大ありですね。。。
自分の先入観や仮説を証明したいが為に、
自分にとって都合のより情報ばかり集めてしまうこの心理現象は、
確証バイアスと呼ばれています。
気を付けなければなりません。
”人は見たいものしか見ない”
裏を返せば、
”見たいものならよく見える”
ということです。
さて、何を見ましょうか?
ビジネスパーソンにとって見たいモノのひとつが自分自身、己を知ることです。
ラグビー日本代表のヘッドコーチも務めたエディー・ジョーンズ氏は、
リーダーにとっての、自己認識の重要性を以下のように指摘しています。
以下、書籍『リーダーシップ』(エディー・ジョーンズ著)より、引用一部加筆修正
己を知ることは、リーダーシップの要だ。
己の長所と短所に向き合い、何が自分に効果的で、どこを改善する必要がるかを深く知り、
部下にどんな影響を与えているかを理解する能力は、リーダーの日々の仕事に欠かせない。
自らのリーダーシップを振り返ることで、自己認識は深まっていく。
長期間にわたって成功を収めてきたリーダは、この自分を振り返る習慣を持っている。
彼らは、成功したときも失敗したときも、
何がうまくいったのか、何が足りなかったのかをじっくりと考えている。
その結果をもとに、さらに優れたリーダーになるための努力を積み重ねていくのだ。
振り返りは日課にするといい。
毎日、今日1日、何をしたかを振り返る時間を持つのだ。
社会や環境をよくするための活動、特別なプロジェクト、情熱を捧げているビジネス。
何であれ、周りの人たちはあなたの情熱や取り組みを知り、共感すれば、力を貸してくれるだろう。
その様な努力の積み重ねが大きな力になる。
そのすべては、リーダーの自己認識から始まるのだ。
自分自身は、前だけ見ていてもなかなか見えません。
振り返ることが必要です。
毎日成長したいのであれば、毎日振り返ることです。
そして振り返るときには、”自分の成長が見たい”と決めましょう。
確証バイアスが働き、
些細な出来事や事象も、時には都合よく自己成長と認識させてくるかもしれません。
”日ごと自分がどのように成長できたかを振り返る”
僕達には確証バイアスが働くので、それを利用してみてはどうでしょうか。
近しい例として、カラーバス効果という心理現象も利用できます。
詳しくは、下記からご確認ください(タイトルか画像をクリック)
追記)
エディー・ジョーンズ氏も振り返りは毎日の実施を推奨しています。
簡単な日記的な感じで、取組んでみるといいかもしれません。
日記なんて三日坊主で挫折してしまうって??
「ブルータス、おまえもか・・・」