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言語化させるスキル-インタビュー力-

仕事で成果を出す(=物事のコツを掴む)うえで、

 

“言語化”は非常に重要なスキルであるといえます。

 

 

詳しくは、下記も参考にして下さい。

 

▼コツを掴む-量から質と鏡をみることと-】

 

 

 

そう考えると、僕達にはもうひとつ重要なスキルが必要です。

 

 

 

それは、言語化させるスキル、

 

つまり、相手の言語化を助けるスキル、です。

 

 

 

営業は、顧客の成果を生むことが仕事です。

 

 

であれば、顧客の課題や成功要因の言語化を支援できなければなりません。

 

 

マネージャーは、メンバーの成果を生むことが仕事です。

 

 

であれば、メンバーの課題や成功要因の言語化を支援できなければなりません。

 

 

 

では、どのようなアプローチができそうでしょうか。

 

 

 

『アオアシ』というサッカー漫画にヒントがありました。

 

 

出典『アオアシ』25巻 259話 あの方を変えたのは より

 

 

 

アスリートは、インタビュアーにわかるように説明することで、

 

自分のプレーを頭の中で急速に整理する必要があるそうです。

 

 

それが思考の言語化につながる、というのです。

 

 

 

インタビューをしましょう。

 

 

 

 

インタビュアーになったつもりで。

 

 

 

相手の言語化をアシストする、という切り口でインタビューのポイントを纏めます。

 

以下、宮本恵理子著『行列のできるインタビュアーの聞く技術』を参照・引用、加筆修正

 

 


1)自己表明の過程に参加する(一緒に考える)


 

人は誰でも、自分のことを誤解なく理解してもらいたいと願っています。

 

その為に言葉を尽くすのですが、もっと最適な表現があるのではないか、と探し続けています。

 

話し手にとってインタビューとは、

 

私は自分自身をこう理解している、と自己理解を表明する場でもあります。

 

話し手の自己理解をサポートする、“合いの手”を入れるような気持ちで

 

聞き手も話し手の自己表明の過程に参加するのです。

 

「それって、こういうことですか?」

 

「例えば、こんな表現になりますか?」

 

「つまり、こんな理解で合っていますか?」

 

どんどん言葉のサンプルを差し出していきましょう。

 

 


2)聞き手の解釈を投げかける(仮説の提示)


 

まず、解釈とは何かを突き詰めると、自分なりに考えた仮説です。

 

話し手が考えを整理しながら、その説明を聞き、

 

「つまり、こういうことが言いたいのかな?」と見えてきたキーワードを伝えてみるのです。

 

相手が発した言葉をそのまま使うのではなく、自分なりに抽象化して、

 

新たな表現に変えて伝えるのがポイントです。

 

なぜなら、話し手はずっと気にしているのです。

 

「自分の話を、ちゃんと理解してくれているのかな」

 

「正しく伝わっているだろうか」と。

 

自分が言った通りの言葉をおうむ返しに繰り返すだけでは、不安に陥ってしまいます。

 

それよりは、不完全でもいいから

 

聞き手が自分なりの解釈を伝える方が、話し手は安心します

 

 


3)解釈をぶつけた反応を活かす(否定を恐れない)


 

もしも、間違った解釈を伝えてしまったら・・・?

 

最初はこう不安になるでしょう。

 

でも大丈夫です。

 

むしろ、間違ったとしても、結果はいい方向へ転がります。

 

聞き手が自分なりの解釈をぶつけたときの話の手の反応は、2種類しかありません。

 

「肯定」か、「否定とその修正」か。

 

肯定された場合は「正解!その通り!」というお墨付きを頂いたということなので、

 

めでたしめでたしですね。

 

2つめの否定とその修正が「めでたし」ではないかというと、そうでもありません。

 

むしろ、肯定以上に収穫があるのです。

 

「いや、そうではなくて、どちらかというと〇〇なんですよ」

 

そんなふうに話し手がわざわざ修正してくださった言葉を聞き逃すなかれ。

 

そこには、“ぜひとも強調したいニュアンス”が込められています。

 

聞き手の解釈がたたき台の役割を果たして

 

お互いに理解を深めるのに役立ったということになります。

 

 


 

 

 

如何でしょうか。

 

 

優れたインタビューには、セールスやマネジメントに通じる部分が多々あります。

 

同書には、下記のような一節もあります。

 

 

 

「あの人に話を聞いてもらうと、自分の思考が整理されて言語化できる」

 

といった価値を話し手に感じてもらえるようになれば、最高です。

 

 

 

まさに、コミュニケーションのあるべき姿のひとつです。

 

 

インタビュアーになったつもりで、トライしてみましょう。

 

 

 

追記)

 

因みに、ニュースに流れるインタビューの映像などを見ていると、

 

「なんでそんなこと聞くねん」という、悪いお手本にも出会います。

 

 

反面教師にできるよう、気を付けましょう。

 

出典『アオアシ』6巻 58話 羨望の対象 より

 

 

 

話し手への興味・関心、リスペクトは絶対に必要です。

 

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