組織内に拮抗作用は足りていますか
ご自宅に、ぬか床はありますでしょうか?
僕自身、管理したことは勿論ないのですが、
「毎日かき混ぜるとよい」というのは、なんとなく聞いたことがありました。
これは、ぬか床をかき混ぜることで、酸素や塩分、水分が均一になり、
乳酸菌・酵母・その他の菌が一方的に増えすぎないようにすることで、
安定した発酵環境を維持する為だそうです。
ぬか床の中には、乳酸菌や酵母など、たくさんの菌がいます。
それぞれが働きや好みの環境が違うため、
放っておくと、どれか一種が増えすぎてしまい、過度な酸味や雑味、
腐敗の原因となってしまうそうです。
ここで効いてくるのが拮抗作用です。
拮抗作用とは、菌同士が互いの暴走を抑え合う働きのことです。
環境のムラが大きいほど、菌の偏りは起きやすいため、
ぬか床をかき混ぜるのは、この拮抗を保つための施策だそうです。
なるほど・・・
ぬか床の中で、そんな戦いが繰り広げられていたとは。
組織に当てはめて考えてみます。
営業と製造、経営と現場、上司と部下・・・
一見、対立しがちな組織に対して、
如何に相乗効果を発揮できるか?が僕たちの日々の課題です。
しかし、「相乗」をするためには、
まず「拮抗」していることが前提なのです。
一方の組織にしかフォーカスされていない、
一方の組織でしかコミュニケーションが図れていない
一方の組織でのみ問題意識を抱えている・・・
という偏った状況では、
頑張っていても組織全体で見ると腐敗が進んでしまいます。
そして、そこに存在しているだけでは、拮抗しているとは言い難い。
お互いの組織が、お互いに影響を及ぼしあえているでしょうか?
重要なのは、いい意味での「拮抗作用」を組織間で働かせること。
組織内のコンフリクト(対立)は必然です。
それは解消するモノではなく、
矛盾を孕みつつも乗り越えるモノだと捉えていきましょう。
良い環境(ぬか床)が整えば、自ずと良い成長(発酵)が期待できます。
ぬか床は、拮抗作用を働かせる為に、毎日かきまぜます。
皆さんの組織に拮抗作用を働かせる為に、
さて、何をしていきましょうか?
追記)
健全な対立関係は、組織にとって有益です。
無駄な争いはしたくないって??
まずは、下記をご確認ください(タイトルか画像をクリック)





