背伸びの失敗が成長のカギ
「負けたことがある」というのが、いつか大きな財産になる

出典『スラムダンク』♯ 276 さよなら、桜木花道 より
漫画『スラムダンク』の名シーン(セリフ)のひとつです。
無敗を誇ってきた王者山王が敗戦を期した後、監督が選手たちにかけた言葉です。
この経験を糧に、更に強いチームになるんだろうと期待させてくれます。
「失敗に関する名言・格言をリストアップしてくれ」とChatGPTに頼むと、
東西問わず、紹介しきれない位に多くの言葉が挙がります。
勝利の為には敗北をどう活かすか、
成長の為には失敗をどう活かすか、は言わずもがなで重要です。
・・・そうです。
そんなことは、わかっているのです。
では皆さん、どんな失敗をしていますでしょうか?
失敗を成長に繋げられているか?と同じように、
その失敗は成長に繋がる失敗なのか?も重要な視点です。
書籍『「仕事ができるマインドセット」をつくる 練習戦略』(著;エドゥアルド・ブリセーニョ)によると、
失敗とは下記の4種に大別できるそうです(以下同書より引用、一部加筆修正)

縦軸に学習機会、横軸に意図、をとります。
ポイントは、学習機会は全ての失敗においてある、ということです。
例えそれが意図しないうっかりミスだったとしても、
その再発防止を検討したり、その原因を掴むことは意味があるからです。
また、うっかりミスとは異なり、
何かの行動をしたけれどそれが間違っていた、と気づけた時は、
気づきの失敗として、より学習機会が高いと考えることができます。
それらが意図していない失敗です。
対して、入念に準備をし(意図し)、
慎重に慎重を重ねても失敗してしまうことはあります。
勿論、その失敗から学ぶことは可能ですが、
影響が甚大な場合は、リスクヘッジしておくことも重要です。
推奨されているのは、背伸びの失敗です。

これは、自分の能力を伸ばそうとしているときや、
新しいことに挑戦している時の失敗です。
失敗を恐れず、背伸びをしていきましょう。
この「失敗を恐れない」というマインドセットを、
いかに組織・個人で獲得できるかは重要なのですが・・・
同書には、こんな指摘もありました。
以下、書籍『「仕事ができるマインドセット」をつくる 練習戦略』(著;エドゥアルド・ブリセーニョ)より引用一部加筆修正
「私は失敗を歓迎しています。失敗は、どう改善すればいいか、教えてくれるからです」
前向きな考え方に聞こえる。
これのどこが悪いというのだろう?
確かにミスから学ぶのは賢明なことだ。
しかし、自分を伸ばす為にミスを待つ必要はない。
予想外の失敗や挫折が起きたら学ぼうとするのは望ましいのだが、
それよりを先手を打つ方がもっと望ましい。
アクシデントが起きなくても、自分の変化や進化をつねに目指していこうと考えるのだ。
既知の範囲の向こう側にチャレンジし、継続的にスキルアップに取り組むことだ。
考えたいのは、自分のデフォルトがどっちにあるか、という点だ。
基本的には現状維持で、失敗をしたと気に改善に取り組むのか。
それとも、常日頃からスキルアップを意識するのか。
後者の姿勢の方が、ずっとパワフルだ。
・・・なるほど、
失敗から学ぶことは大事ですが、失敗しなくても学べるのです。
当たり前のことですが、これを忘れてはいけません。
大事なのは、自分を伸ばそうとするチャレンジ、背伸びをしてみることです。
さて、どんな背伸びをしてみましょうか?
追記)
何事にも量と質というモノはありまして・・・
失敗の量は成果に繋がるはずですが、当然ながら質も重要です。
質に関しては、先の失敗の分類に加えて、是非この要素も留意ください。
詳しくは、下記の画像かタイトルをクリック
