顧客サービスと我儘の捉え方
「お客様は神様です」は、演歌歌手の三波春夫氏の言葉です。

ただし、「顧客は常に正しい」というような意味ではなく、
舞台に臨む心構え(観客=神前に奉納する気持ち)を表したものだそうです。
オフィシャルサイトに丁寧に解説がされていました。
この言葉のせいで・・・という言われないクレームがあると推察されます。
そんなこと言ってくる人達は、流石にお客様ではないと思うのですがw
言わずもがなで、ビジネスにおいて”顧客”は最も重要な要素のひとつです。
顧客ニーズを把握し、見極め、
それを満たす(越える)サービスを提供することがビジネスの要諦です。
皆さんもこの”顧客ニーズ”には、
普段からアンテナを高く持っていることと思います。
ただし、この顧客ニーズ(顧客の望み)への対応に関しては、
非常に重要な順番があるようです。
顧客サービスに関する名著と言われている、
『1分間顧客サービス』(著:ケン・ブランチャード)という書籍があります。
同書では、顧客ニーズに対応する際の順番(ステップ)を指摘しています。
それは、”自分(自社)は何をしたいのかを決める”ことだと言います。
以下、書籍『1分間顧客サービス』より引用、一部加筆修正
自分自身が決断と行動の出発点(ソース)であることを忘れない
自分の側にビジョンがなければ、顧客の望みを理解することができない
顧客の要望に応えなくてはならないのは、
これを提供しようときみが思い描いた、理想のサービスの範囲内に限ってのことだ
・・・どうでしょうか?
顧客サービスと考えると、
あらゆる顧客の要望になんとか対応することだと思いがちですが、
そうではありません。
顧客サービスとは、顧客の我儘に対応することではありません。
「顧客にこんなサービスを提供したい(こうなってほしい)!」という、
自分(自社)の我儘を貫くための戦いなのです。
格闘漫画『バキ』の烈海王(中国武術のすごい強い奴)は、
「強さとは何か?」という問いにこう答えました。
「自己(おのれ)の意を貫き通す力、我儘を押し通す力」

出典:『バキ』第82話 喜劇 より
組織・会社が強くなければ、理想の顧客サービスも提供できません。
顧客サービスとは、顧客の我儘に対応するのではなく、
自社の我儘として提供すると捉えてみてはどうでしょうか?
その我儘を貫き通せるように、ビジネスを創っていきましょう。
追記)
そもそも、自分(自社)は何がしたいのか?に関しては、下記もご参考下さい。
全くのゼロから事業を創るのであれば別かもしれませんが、
既存のビジネスからの成長・発展については、有効な視点かと思います!
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