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時にはラバーダックであれ

「誰かに問題を話していると解決策が浮かんできた」

 

 

 

そんな経験をされたことがある方も、多いのではないでしょうか?

 

 

 

ラバーダックデバッグという、思考法があるそうです。

 

 

 

 

 

 

ラバーダックとは、ゴム製のアヒルのおもちゃです。

 

 

 

自分の書いたプログラムや考えを他人(あるいは物)に説明することで、

 

問題を発見するデバッグ手法です。

 

 

※デバッグ=プログラムやシステムのバグを発見し修正する作業

 

 

 

名前の由来は、あるプログラマーが

 

机の上のゴム製のアヒル(ラバーダック)に向かってコードを説明した、

 

という逸話からきているそうで。

 

 

 

期待効果としては、

 

自分が書いたプログラムでも、それを改めて言語化・説明することで、

 

自分の思考を客観視でき、メタ認知が活性化されるようです。

 

 

 

プログラムの開発に留まらず、

 

問題解決の手法のひとつとして大いに参考になります。

 

 

 

机に1つ、ラバーダックを置いておいた方がいいかもしれません。

 

 

 

この「人に説明することで問題解決が前進する」という事象について、

 

ある書籍でわかりやすい説明があったので、紹介します。

 

 

 

以下、書籍『Learning ラーニング』(著:デヴィッド・ノヴァク、ラリー・ビショップ)より引用抜粋


 

「知っていることを改めて学ぶ」にあたって、脳内で2つのことが起きる。

 

1つには、人はある考えを他人に口頭で伝えるとき、

 

中でもそれが真実だと相手を説得しようとするときに、その考えをより強く信じる。

 

心理学ではこれを「話したことを信じる効果」と呼んでいる。

 

そしてもう1つが、話す(書く)と、ただ頭で考えるのとは異なる脳の部位が機能し、

 

その事象についての考え方も変化することだ。

 

私たちが問題に直面したとき、解決策を考えようと悩みに悩んだ末、

 

問題を別の誰かに説明した途端に良い案が浮かんだりするのもそのためだ。

 

口に出して言葉にしてみると、必然的に立ち止まって俯瞰し(シンプルに考え)、

 

思考を整理することができる。

 


 

 

 

・・・ということだそうです。

 

 

 

そう考えると、悩んでいる問題を誰かに話すことで、

 

「なんとなくこうしようかな」という選択の決心がより強まることもあれば、

 

話ながら軌道修正を図ることもできる、ということです。

 

 

 

早速でもご自身で実践して頂きたい、というのが1点。

 

 

 

そして、その話し相手・聞き手(ラバーダック)になりましょう、というのがもう1点。

 

 

 

上司・部下・同僚、お客様、取引先、にとってのラバーダックです。

 

 

 

勿論、自身の専門分野であれば、

 

問題を伺って、その解決策を提示することができるかもしれません。

 

 

 

というか、あなたが上司や営業の場合は、それが仕事です。

 

 

 

ですが、専門外の分野やアドバイスできるか自信の無いテーマもあるはずです。

 

 

 

その際は、適切な聴き役に徹してみましょう。

 

 

 

そうすれば、相手が自分で問題解決が図れる・・・かも?

 

 

 

何はともあれ、相談してもらえる関係性が大事、とも言えます。

 

 

 

その為のアプローチとして、以下もご参考下さい(タイトルか画像をクリック)

 

▼開示と提供は先手が良いー返報性の原理ー

 

 

 

追記)

 

 

ラバーダックの起源は、19世紀後半のアメリカだそうです。

 

 

 

ゴムの柔軟化技術により、水に浮く柔らかい玩具が生産可能になったことで、

 

お風呂で遊べるおもちゃとしてヒット、普及したそうな。

 

 

 

人知れず、バスタイムで悩みを聞いてきたラバーダックもいたのかも?

 

 

 

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