弱点の閾値を考える-鎖の理論-
鎖の理論をご存知でしょうか。
”鎖の強さは、最も弱い輪によって決まる”という原則です。
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出典:『BE BLUES!〜青になれ〜』第82節 連鎖するパス より
元は、18世紀スコットランドの哲学者、トマス・リードの随筆に書かれていた言葉だそうです。
いくら強い部分があったとしても、
全体の強さを決めるのは最も弱い部分であるというこの指摘は、
組織やチームの生産性や、業務に対する課題の比喩としてしばしば使われます。
そして、この理論は個人にも当てはまります。
優れたスキルや得意分野があったとしても、
大きすぎるマイナス要素や、
所謂当たり前のことができていない場合には高い評価は得られません。
かと言って、強みを伸ばすという戦略が間違っているわけではありません。
要は、”閾値”の問題なのです。
強みを帳消しにしてしまうような弱みであれば、速攻で即行で克服が必要です。
そういった意味でも、弱みの可視化・特定は必要なのです。
プロ野球界において、名将と名高い野村克也氏。
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時に奇策や局地戦を志向するその戦略性や、
再生工場と言われる程に選手の強みを発揮させることに定評があった野村氏ですが、
ある書籍では、以下の様に指摘しています。
以下、書籍『最強の組織をつくる 野村メソッド』(野村克也著)より引用抜粋
「短所は無視していいから、長所を伸ばすことを考えろ」と教える指導者が多いのは、
「ほめて育てる」指導が定着していることと関係あるだろうか。
私にはこれが理解できない。
むしろ、私は自分の短所、欠点、弱点を知り、それを克服しなければ成長は難しいと考える。
つまり、私の育成の基本方針は
「長所を伸ばすためには、短所を直す」というものだ。
その選手の強みや得意なことは、放っておいてもある程度自然に上達するが、
弱みや苦手なことは意識して練習しない限り、よくはならない。
短所を改善できるから、長所がより伸びていくのである。
短所や欠点を克服しなければ、せっかくの長所も宝の持ち腐れに終わる。
指導者はそのことを肝に銘じていただきたい。
やはり、強みを発揮する上でも弱点の克服は必須なのです。
気の進まない、テンションの上がらない問いだと思いますが、あえて。。。
皆さん(の組織)の弱みは、何でしょうか?
最も弱い鎖の輪を強化していきましょう。
追記)
因みに、強みについて考える際は、下記をご参考下さい。
大丈夫です。
こっちはテンションの上がる問いです。
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