成長に必要なカニと戦う勇気
個人的に思う「最初に食べた人すごいな」というモノの上位に、ナマコが入ります。
見た目はちょっとアレですが、美味しいですよね。
僕は好きです。
ただこのナマコ、ストレスには弱いらしく、
捕獲してから移動する途中で死んでしまうこともあるらしいです。
それを防ぐ方法の一つとして、同じ水槽にカニを入れるそうです※
※諸説あるそうです
カニは、ナマコにとって天敵です。
捕食されてしまうかもしれないという緊張感により、
ナマコが途中で死んでしまう割合が減るそうな・・・。
面白い話ですよね。
当然、カニに捕食されまくってしまうと元も子もないので、
ナマコにとっての「適度な居心地の悪さ」がポイントになります。
これを僕たちに当てはめると、
心理学でいう、イェルクス=ドットソンの法則とも一致します。
これは、
人のパフォーマンス(作業効率)は
ストレスや緊張の度合いに応じて”逆U字型”の関係にある
という生理心理学の法則です。
つまり、良いパフォーマンスを出す(成長する)ためには、
適度なストレスや緊張、つまり「適度な居心地の悪さ」が必要ということです。
因みに、逆U字なので、勿論過度なストレスや緊張は逆効果です・・・。
成長は環境に依存します。
そう考えると、如何に”良い”環境を用意(選択)するか?が重要ですが、
この場合の”良い”というのは、無条件に居心地が良いことを指さない、
という点はしっかり留意しておきたいモノです。
皆さんの働く(戦う)環境に、最適な”カニ”はいますでしょうか?
書籍『HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学』(著:アダム・グラント)では、
不快な経験こそが最高の成長剤であると説きます。
以下、書籍『HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学』(著;アダム・グラント)より引用抜粋
何を学ぶにせよ、居心地の悪さを伴う経験を重ねることで、
内に秘めた可能性を引き出すことが可能になるが、
あえて不快なことと正面から向き合うには、強い意思力が不可欠だ。
そこでは三つの勇気が求められる。
第一に、「自分にとって最適」だと信じ込んでいる手法を捨てる勇気
第二に、自分の心の準備が整う前に、挑戦の場に飛び込む勇気
第三に、誰よりも多くの失敗を経験する勇気
成長を加速するための最良の方法は、
不快感を受け入れ、探し求め、さらには意図的に増幅させることだ。
・・・なるほど。
まずは、不快感を受け入れることが最初の一歩です。
仮に皆さんが、現時点で居心地の悪さや不快感を感じているとしたら、
それは成長の兆し(成長できる可能性)を示唆しているのかもしれません。
ただし、成長を加速させようと思うのであれば、
結果的に与えられた不快感を受け入れる程度では足りないようです。
更に、探し求め、意図的に増幅させよ、と。
なかなか厳しいことを言います。
そして、それを実践するために必要なのが・・・
出典:『はじめの一歩』Round 130 スコール より
”勇気”であると。
3つの提示されている勇気、
「自分にとって最適」だと信じ込んでいる手法を捨てる勇気
自分の心の準備が整う前に、挑戦の場に飛び込む勇気
誰よりも多くの失敗を経験する勇気
まずはどれか1つからでも取り組んでみませんか?
カニを恐れず、立ち向かっていきましょう!!
追記)
環境を提供する側からしても、そこにカニを放つのはある種の勇気です。
その塩梅や采配が腕の見せ所、ということでしょうか?
下記もご参考ください(タイトルか画像をクリック)
奇しくも、同じカニ繋がりの話です!





