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独り言もコミュニケーションの一種?

皆さん、“独り言(ひとりごと)”はよく言いますか?

 

 

僕はあまりそのクセが無く、独り言を言うことについて、

 

特に気にしたことが無かったのですが(気になることは多々ありますが)、

 

実はこの独り言という名の“内なる声”が結構使えるみたいです。

 

 

人の話をしっかり聞く、という行為の重要性を否定する人は少ないと思います。

 

 

より良く生きる為においても、ビジネスという文脈においても、です。

 

 

僕達が“独り言”をいっている時と、

 

他の人と話すときに使われる脳の部位は同じらしいです。

 

 

つまり、自分自身との脳内での対話も、

 

他人とのコミュニケーションと同じような働きをしているのです。

 

 

頭で考えることで脳の「思考領域」が活性化され、

 

それを声に出す(内なる声にする)ことで脳の「言語領域」を使い、

 

それが耳から入ってくることで「聴覚領域」も働く、

 

という認知的効果が期待できるようです。

 

 

厳密には、独り言として声に出す必要は無いらしいのですが※、

 

自分自身の考えていることを認識し、

 

意識して自身と対話することは思考力の強化にも効果的なようです。

 

※頭の中で読み上げることで、耳で聞くことと同じ効果を生むため

 

 

 

ケイト・マーフィ著『LISTEN』という書籍によると、

 

ネグレイトされてしまった子供は、独り言が少ないらしいです。

 

 

孤独な時間が多いことで、独り言が多くなってしまうのでは?と思うのですが、

 

意外にも逆です。なぜでしょうか。

 

 

僕達は、人から話を聞くことから学びをスタートさせてきました。

 

 

聞く機会が極端に限定される環境で育った子供は、

 

内なる声の発達が妨げられてしまうから、ということらしいです。

 

 

つまり、独り言を含め、頭の中で自分自身と対話ができるのは、

 

幼少期にしっかり対話してもらった恩恵なのです。

 

 

 

ビジネス的な成果を産むためにも、優れた聞き手になりたいものです。

 

 

では、優れた聞き手とはどのようなものでしょうか?

 

 

イギリス元首相ウィンストン・チャーチルの母である、

 

ジェニー・ジェローム(ランドルフ・チャーチル夫人)のエピソードです。

 

 

ウィリアム・グラッドストンとベンジャミン・ディズレーリという、

 

イギリスの政治家で最大のライバル同士である2人それぞれと、食事をしたそうです。

 

 

その時感じたことを、彼女は回顧録の中でこう語っています。

 

 

 

グラッドストンの隣に座った後にダイニング・ルームを出るとき、

 

彼をイングランドでもっとも賢い男性だと思いました。

 

でも、ディズレーリの隣に座った後は、

 

私がイングランドでもっとも賢い女性だと感じました。

 

 

 

僕達がヒアリング及びコミュニケーションで目指すべきは、後者です。

 

 

相手の自己肯定感・効力感にプラスの影響力を発揮したいのです。

 

 

 

自身との対話もコミュニケーションの1つである、と述べました。

 

 

ということは、自分自身にとっての優れた聞き手になることができれば

 

自己肯定感・効力感を得ることもできるはずです。

 

 

 

ついつい独り言を呟いてしまった時、思い出して下さい。

 

 

自身と対話し、思考を深め、モチベートするチャンスかもしれません。

 

 

 

追記)

 

サッカーの本田圭佑選手がACミランの入団会見の際、

 

ACミランを選んだ理由は?と聞かれ、次の様に答えた話を思い出しました。

 

 

 

心の中で、私のリトル・ホンダに聞きました

 

「どこのクラブでプレーしたいんだ?」と。

 

そうしたら、心の中のリトル・ホンダが「ACミランだ」と答えた。

 

そういう経緯があって、ACミランに来ました。

 

 

 

恐らく、本田選手は日頃からリトル・ホンダと対話してきたのではないかと思います。

 

 

だからこそ、セルフイメージが高く、自信を持ってプレイできているのではないでしょうか。

 

 

そう考えると、本田選手はヒアリングスキルも相当に高いはずです。

 

 

完全なる勝手な想像ですが・・・

 

 

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