ダンバー数からみる顧客管理
一年生になったら♪ 友達100人できるかな♪

という童謡があります。
この100人という数字・・・
進化心理学の視点からも、概ね妥当な目標値だと言えそうです。
ダンバー数をご存知でしょうか?
1990年代に、
イギリスの人類学者であるロビン・ダンバー氏によって提唱された考えで、
「一人の人がある時点で人間らしい関係を維持できる人数の上限」を指します。
それが、150だというのです。
つまり、友達という関係性が維持できる限界(上限)も150ということです。
「友達の数なんて、人によって・・・」と思ってしまいますが、
ダンバー氏によると、
これは僕たちの脳の構造と集団規模との関係を纏めた社会脳仮説と、
実際のコミュニティタイプ・サイズの統計により導かれる値だそうです。
そしてダンバー数は、
友達の数だけでなく組織・コミュニティの限界(上限)にも当てはまります。
ダンバー数(150人)を超えた場合、グループの団結や安定を維持するためには、
より拘束性のある規則や法規、強制的なノルマが必要になると考えられています。
また、成長・拡大を続ける組織は、ダンバー数を超えないように、
150人以下のグループ(集団)に再編するという方法をとることもあるそうです。
運営の上手い組織は、このダンバー数を適切に使いこなしているようです。
※より詳しく知りたい方は、関連書籍・論文をご参考下さい
ダンバー数について詳しく書かれている書籍は、ダンバー氏の著書をはじめ色々とありますが、
書籍『「組織と人数」の絶対法則』(著:ロビン・ダンバー他)がオススメです。
ダンバー数の理論だけでなく、組織論・リーダーシップについての記載が多く、実用的です。
この手の組織論やマネジメント論に触れた際、お薦めしたいのは、
この(組織内の)関係性を、対顧客との文脈で再解釈することです。
皆さんの組織で、
営業ひとり当たりの担当顧客は何社(何名)でしょうか?
ここにダンバー数を当てはめてみましょう。
ひとり当たり150社(名)は、確かに良いラインな気がしますが・・・・どうですか?
まずはここをひとつの目標値にしてみませんか?
是非、顧客に関しては下記のように捉えてみて下さい(タイトルか画像をクリック)

追記)
とは言っても、実際150社(名)を適切に把握しておくのは難しいですよね。
そういう時のテクノロジーです。
自転車があれば、遠くの友達にも会えますし。
詳細は、下記をご参考下さい(タイトルか画像をクリック)
