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しくじり効果と失敗を活かせる人という評価

『しくじり先生 俺みたいになるな!!』という番組をご存じですか?

 

 

 

 

テレビ朝日系列で放送されている教養バラエティ番組です。

 

 

「人生を盛大にしくじった人から“しくじりの回避法”を学ぼう」

 

というコンセプトで、様々な芸能人が「しくじり先生」として、

 

生徒役の出演者に授業形式で、エピソードや教訓を披露していくという番組です。

 

 

この番組、当然ながら先生役(=しくじった人)として登場する芸能人がキモですが、

 

出演するメリットも非常に大きいんだろうな、と思います。

 

 

それは、好感度が上がるからです。

 

 

 

心理学でいう、まさに“しくじり効果”が発生してると言えます。

 

 

 


▼しくじり効果とは


 

S・マーティン、J・マークス著『情報発信者の武器』より抜粋、一部加筆修正

 

 

しくじり効果とは、一時的なステータス喪失がその人物の人間らしさを強め、

 

その結果、より好意的な反応をうけやすくなること。

 

この効果を1960年代にはじめて立証したのが、社会心理学者のエリオット・アロンソンでした。

 

彼の研究では、知的で有能な人物がへまをしでかした場合(コーヒーを自分の服にこぼしてしまう)、

 

有能さに対する評価は変わらず、好感度だけが著しく上昇しました。

 

対照的に、有能さに欠ける人物が同じようなへまをした場合、

 

大抵それは彼らが本当に有能さに欠けていることを示す更なる証拠だと考えられ、

 

好感度も低下しました。

 

高いステータスを有する人物の場合、小さな欠点は、彼らの陽に陰を加えました。

 

つまり、その欠点によって彼らはより円満で、より申し分のない人間に見えるようになったのです。

 


 

 

 

プロフェッショナルとして仕事をしていくうえで、

 

自分の失敗や弱みをオープンにすることには、躊躇いがあるかもしれません。

 

 

 

しかし、しくじり効果を考えれば、有効そうです。

 

 

 

しかし、気を付けなければならないのは、

 

単なる失敗の羅列(失敗自慢)になってしまうことです。

 

 

 

人としての好感度は上がるかもしれませんが、

 

ビジネスパートナーとして一緒に仕事をするべき相手か?と問われれば微妙です。

 

 

 

様々な失敗を経験している人(組織)は魅力的かもしれませんが、

 

今回(=自分の番)も失敗して欲しいわけではないからです。

 

 

 

必要なのは、“失敗を活かせる人(組織)である”という評価です。

 

 

 

失敗から何かしらを学び、

 

現在にこの様に活かすことができている、ということを伝えましょう。

 

 

 

関連して、皆さんは自分以外にも

 

「失敗は活かすことができる」というマインドセットを持たなければいけません。

 

 

 

失敗の報告を受けることがあると思います(部下、同僚、子供、等々から)。

 

 

 

その際「この失敗を次に活かしてくれる」と期待できているでしょうか。

 

 

 


▼相手の変化を期待できるかどうか


 

S・マーティン、J・マークス著『情報発信者の武器』より抜粋、一部加筆修正

 

 

ペンシルベニア大学ウォートン校教授のモーリス・シュヴァイツアー氏のグループは、

 

ある信頼ゲーム用意しました。

 

そのゲームでは、参加者が収益増を期待して投資家役にお金を渡します。

 

しかしすぐに、相手が信用できない人物だと判明します。

 

第一ラウンドが終わった時に、お金は全く戻ってこなかったのです。

 

第二ラウンドも同じでした。

 

当然ながら、信頼は急速に低下しました。

 

第二ラウンドが終わったあと、

 

もう一度9ドルの現金を相手に渡すリスクを冒そうという人は6%しかいませんでした。

 

しかし第三ラウンドが終わったあと、彼らに投資家役から

 

「申し訳ない。あなたにそんな取引をさせてしまった。態度を改めます」

 

「今度は返す金額に9ドルを上乗せします」

 

というメッセージが届きました。

 

その後、約束通り、相手から十分な金額が返ってくるようになると、信頼は回復し始めました。

 

しかし、面白かったのは、参加者全員の信頼が同じだけ回復したわけではなかったところです。

 

信頼ゲームが始める前、参加者のあるグループは、

 

「人間の性格は岩みたいなものなので変わらない」という記事を読んでいました。

 

別のグループも人間の行動に関する時期を読んでいましたが、その記事には

 

「人間の性格は決まっているわけではなく、新しい決断や経験をするたびに少しずつ変わっていく」

 

と書いてありました。

 

「性格は岩みたいなもの」という記事を読んでいた人たちで、

 

ゲームの最終ラウンドにお金を渡したのは38%だけでした。

 

一方、「性格は変わる」という記事を読んでいた人たちでは53%が、

 

それまで信頼を裏切ってきた人物を自発的に信頼しました。

 

人間は変われるのでしょうか。

 

答えはイエスです。

 

ただし、人は変われるという考えを受け入れる気持ちが裏切られた側にあるなら、という条件がつきます。

 

 


 

 

 

「失敗は活かすことができる」というマインドセットは、

 

自分自身にだけでなく、組織として醸成していく必要性がありそうです。

 

 

 

自分自身+自分以外にも、“失敗を活かせる”と評価し、期待してみましょう。

 

 

 

▼営業組織としての失敗の活かし方については、下記をご参考下さい

【失注データの活用-失敗は成長型マインドで捉える-】

 

▼期待することの重要性とそれが有効な理由については、下記をご参考下さい。

【関心・期待の重要性-ホーソン実験とピグマリオン効果-】

 

 

 

 

追記)

 

小学生の息子は、1日のゲーム時間が決まっているのですが、

 

度々失敗(時間オーバー)します。。。

 

その失敗を活かしてくれる、というこちらのマインドセットが不足していたかもしれません。

 

 

因みに、みまもりSWITCHというアプリでマネジメントしています。

 

 

失敗を活かすには、マインドセットだけでなく

 

スキルとそれを補佐するテクノロジーが併せて必要ですね。

 

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