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大人こそ手を動かした方が良い理由

学生時代、“暗記シート”は使われていましたか?

 

 

教科書にマーカーを引いた箇所が、

 

シート(下敷き的な)を重ねることで見えなくなる、という勉強・暗記アイテムです。

 

 

 

 

中学生時代、結構お世話になりました。

 

 

 

皆さんは“暗記”が必要な場合、見て覚える派でしょうか?

 

それとも、書いて覚える派でしょうか?

 

 

 

書籍『海馬-脳は疲れない-』(池谷裕二・糸井重里 著)で紹介されている、

 

非常に興味深い実験があります(以下、書籍より引用)。

 

 

 

様々な年齢の人達を対象に、下記の図を覚えてもらい、

 

1時間後にもう一度思い出してもらう、という実験です。

 

 

※書籍『海馬-脳は疲れない-』(池谷裕二・糸井重里 著)より引用

 

 

 

この際、見て覚える場合と、描いて覚える場合の2通りの実験を行います。

 

 

結果、16歳位迄の若いグループは、

 

見て覚えようが、描いて覚えようが、大差がありませんでした

 

 

しかし、大人のグループは、

 

描いて覚えると飛躍的に成績が良くなりました

 

 

 

・・・なんだ、大人になると描(書)かないと覚えられないのか。。。

 

と落胆されましたか?

 

 

 

違います。

 

 

 

見て覚えた場合、大人と子供に大差はありませんが、

 

大人が描いて覚えた場合、成績は満点近くになったそうです。

 

 

 

つまり、大人の方が良くできたのです。

 

 

 

大人になることで記憶力は低下しない、ということ以上に

 

大人になってから手を動かす(描く・書く)ことが如何に重要かを示しています。

 

 

 

これは、一度得た情報(=インプット)をそのまま丸暗記するのではなく

 

自分の手で描くという自発的な行為(=アウトプット)を経ることで

 

受け手ではなく、送り手の立場で

 

“自分の経験”として記憶できたからであると言われています。

 

 

 

でもそれ(アウトプットが記憶を助ける)は、

 

子供でも同じでは?と思われたかもしれません。

 

 

しかし、子供は脳の機能として、

 

“経験を下敷きに覚える”ということが得意ではないそうです。

 

 

なので、描いて覚えたとしても、見て覚えた時の同じ程度の結果になります。

 

 

 

大人には朗報です。

 

 

描かないと覚えられないのではありません。

 

 

描くから、より覚えられるのです。

 

 

経験してわかる、経験を活かす、ということに関しては

 

脳の構造からも大人が得意なようです。

 

 

 

ビジネスシーンにおいて、皆さんも含めて、周りは基本的には大人です。

 

 

 

ということは?

 

 

 

アウトプット(書く・描く)した方が良いです。

 

 

アウトプット(書く・描く)させていかなけばなりません。

 

 

 

まずは、手を動かしましょう。

 

 

 

“作業興奮”という心理現象もあります。

 

 


▼作業興奮とは


 

ドイツの心理学者、エミール・クレペリン氏が提唱した

 

やる気がない状態でも、一旦行動を始めると、やる気が出て継続できるようになる

 

という心理現象のこと。

 

側坐核という脳のやる気を司る箇所が、実際の行動で刺激されることによる。

 


 

 

 

まずは、手を動かしてみましょう。

 

 

 

アイデア、課題、提案、の素案を書き起こしましょう。

 

 

 

そこから、やる気も良質なアウトプットも紐づいてくるはずです。

 

 

 

※漫画ブル―ピリオド

【49筆目】悩みのデスループをクリアできる攻略サイトはどこですか より

 

 

 

手を動かして得たアウトプットを、更に成長につなげる為にはこちらも参考下さい。

 


 

【▼教わる<教えるの法則-認知的不協和の利用-

 

このアクションを意図的に創ることで、記憶(スキル)が実践に繋がり、成果に繋がります。

 

※タイトルか画像をクリック

 

 


 

 

追記)

 

教科書がデジタル化することで、暗記シートはなくなりますね。

 

 

漢字をノートに大量に書いて、右手側部が真っ黒になる、という現象も

 

“あるある”ではなくなるんでしょうね。。。

 

 

あれは記憶化というよりも、達成感として一役買ってくれてた気もします。

 

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