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教える機会の有無が知能の差を生む可能性

ある研究(※)によると、

 

第1子は、弟や妹に比べてIQが平均で2.3ポイント高いそうです。

 

※書籍 アニー・マーフィー・ポール著『脳の外で考える』に記載

 

 

 

 

 

本当でしょうか?

 

 

 

第1子ではない(次男)僕としては、受け入れ難い内容ですw

 

 

この研究では、第1子のIQの高さは、

 

“上の子は下の子を教える”

 

という、家庭生活におけるシンプルな事実に由来するものであると結論づけたそうです。

 

 

 

“教える機会の有無”が、知能の差を生んでいるという仮説です。

 

 

 

 

「教える側になることが成長に繋がる」と、度々このブログでもお伝えしてきています。

 

 

改めて、なぜ教えることが本人の有益な学びとなるのか?

 

 

今一度、整理してみます。

 

 

因みに「教える」とは、

 

もう少しライトに「人に説明する・伝える」というニュアンスでもOKです。

 

 

ポイントとしては、3つです。

 

 

1)教える迄のプロセスで学ぶから

 

2)教えている時の状態が理想的だから

 

3)教えることでセルフイメージが上がるから

 

 

以下、書籍 アニー・マーフィー・ポール著『脳の外で考える』より一部引用を含む

 

 


1)教える迄のプロセスで学ぶから


 

学びは、教えが始まる前に既に始まっています。

 

 

誰かに教える準備として、何らかの情報を学ぶ時には、

 

テストを受ける為に同じ情報を学んでいる場合よりも、

 

教材やコンテンツを集中して見直し、頭の中でしっかり整理します。

 

 

これまで自分の中では適当に済ませていた細かい部分や、

 

自分の知識や理解が欠けている部分への対策も必要です。

 

 

教える(アウトプット)という立場に立つことで

 

学ぶ(インプット)の質そのものが、大きく改善されるのです。

 

 

 


2)教えている時の状態が理想的だから


 

人間の様に社会的な生き物にとって、

 

人を相手にやり取りすることは、やる気にさせられるものです。

 

 

そして、この適度な緊張感で、注意力が磨かれ、記憶力の強化に繋がるそうです。

 

 

相手からの質問を捌きつつ、

 

自分自身でも疑問を投げかけるとき、教える本人は“メタ認知”の立場をとり、

 

相手と自分が何を知っているのか?を意識的に観察しなくてはならなくなります。

 

この様に、教えている時に発生する状況や緊張感が

 

日頃では得難い成長の機会なのです。

 

 

 


3)教えることでセルフイメージが上がるから


 

教えるという行為は、

 

本人のアイデンティティやセルフイメージにポジティブな影響を与える可能性があります。

 

 

生徒同士で、教師役・生徒役に分かれて教え合う、

 

ピアティーチング・プログラムというモノがあります。

 

その一例です。

 

通常、教師役は、成績優秀な生徒から選ぶべきと思われますが、

 

逆のことをやってみたそうです。

 

 

意図的に学業に苦労している生徒を選び、

 

年下の生徒達を教える役割を任せてみたそうです。

 

教師役を担った生徒は、

 

同じプログラムに参加していない似た属性の生徒と比べて、

 

成績が良く、学校の出席率も安定し、退学率も低くなったそうです。

 

 

 


 

 

 

以上、如何でしょうか。

 

教えることで、IQまで上がるかどうかはわかりませんが、

 

・教える立場に立ってみる

 

・教える機会をつくる

 

・教えられる環境に身を置く

 

ことは、ビジネスパーソンとしての成長・スキルアップに繋がると確信しています。

 

 

 

関連して、「教わる<教えるの法則」として、

 

少し異なる観点からも、教えることの有効性を纏めていますので、ご参考下さい。

※タイトルか画像をクリック

 

教わる<教えるの法則-認知的不協和の利用-

 

 

 

追記)

 

子供は、新しい知識を得ると、それを教えようとしてきますよね?

 

 

この機会を見逃さないようにしないといけません。

 

 

人に伝える、教えるということが喜びに変われば、

 

その後の学びが確実に変わっていくはずです。

 

 

 

間違っても、更なる知識量で論破しようとかしないように・・・

 

 

 

・・・はい、自分に言い聞かせています。

 

 

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