情報を編む力−インテリジェンス力−
一般的に、ヒト・モノ・カネ・情報は「4大経営資源」と言われています。
調べてみると、1980年代〜1990年代にかけて、
ヒト・モノ・カネに“情報”を加えて、
4大経営資源とする考え方が一般化していったようです。
背景としては、情報システム、IT、ネットワーク、データベースなどが
企業経営に入り込み、情報が単なる補助物ではなく、
競争力や意思決定に直結する資源として、扱われるようになっていったからだそうです。
出典:『キングダム』 第761話 情報戦
テクノロジーの進化に伴い、多くの情報が溢れ、
またその情報にアクセスしやすくなった現代は、
引き続き情報が重要であることは言わずもがなです。
ただ、この「情報」という言葉、英語では
インフォメーションとインテリジェンスという、
少しニュアンスの異なる言葉で語られることがあります。
書籍『ビジネス英会話のプロがやっているシンプル英語学習法』(著:酒井 穣)では、
インテリジェンスを下記のように定義されています(以下同書より引用抜粋)
インテリジェンスとは、
数あるインフォメーションを必要性や信頼性 に応じて取捨選択し、
「なんらかの決断を助ける」ために、能動的 に生み出されるもの
・・・なるほど、ビジネスに重要な情報は、このインテリジェンスのようです。
情報そのものに希少性があり、
入手困難な場合などはインフォメーションでも十分なのかもしれません。
しかし、玉石混交の多くの情報に溢れた昨今では、
如何にインフォメーションをインテリジェンスに昇華できるか?が
ビジネスパーソンおよび組織のスキルとして求められています。
ある顧客(取引先)との商談を少しイメージしてみてください。
売り手としては良い提案ができるよう、
ネットでの検索やヒアリングを通して、様々な情報を入手します。
ヒアリングのスキルは勿論重要ですが、
情報収集はある程度のリテラシーとテクノロジーで補完できます。
しかし、仮に同程度の情報をインプットしたとしても、
アウトプットされる提案や進言は多くの場合、力量の差が出るはずです。
この差を生んでいるのが、インテリジェンスです。
では、インフォメーションをインテリジェンスに昇華できる
ビジネスパーソンの頭の中では、どのようなことが起こっているのでしょうか。
おそらくですが、様々な知識と情報が”編まれている”と思うのです。
得てきた情報に、過去の経験や知識を繋ぎ合わせているのです。
その情報同士を繋ぐのは、想像力です。
この想像力とはゼロイチを生むような独創的なものではなく、
こういうことかもな?という、情報同士の行間を埋めるような想像力です。
情報を繋ぎ合わせ、そこに文脈と意味を与えることで、
単なるインフォメーションは、判断に役立つインテリジェンスへと昇華する。
これを、”情報を編む力”と考えてみてください。
では、この編む力はどうすれば育まれるのでしょうか。
そのために意識したいのが、
So what? と Now what? です。
So what?とは、直訳すれば「だから何?」ですが、
ビジネスの文脈では「それで何が言えるのか?」という問いです。
情報(インフォメーション)に触れた際、
・それでなにが言えるのか?
・それはなにを意味するのか?
を問うてみてください。
情報や事実を見たあとに、
そこから得られる意味・示唆・解釈を考える視点です。
Now what?とは、意訳すると「で、どうする?」ですが、
ビジネスの文脈では「では次にどうするのか?」という問いです。
情報(インフォメーション)に触れ、So what?で得た示唆に対して、
・では、どうするのか?
・次になにをするべきか?
を問うてみてください。
得られた情報から、実際の判断や行動につなげる視点です。
この思考の繰り返しが、日々得られる知識や情報を、
自分の判断や行動に使えるものとして蓄積してくれ、
情報を編む力、つまりインテリジェンス力を強くしてくれるはずです。
どうでしょうか?
・・・、Now what?
追記)
知識偏重を推奨したいわけではないですが、
やはり一定の質で情報を編もうとするならば、知っていて損はありません。
そして、如何にそれを繋ぎ合わせるか?です。
「RANGE-知識の幅」という概念です。
下記も参照ください(タイトルか画像をクリック)





