中途半端に始めて、短めの期限を設定する効果
“今日できることは、明日に先送りしない”というのは、誰もが心掛けたいことだと思います。
では、明日(以降)やらないといけないことがある場合、今日はどうしますか?
お薦めしたいひとつのアプローチが、“今日のうちに少しやる”です。
これは、ツァイガルニク効果というものが関係します。
▼ツァイガルニク効果
人は達成できなかった事柄や中断している事柄の方を、
達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。
ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンと、
旧ソビエト連邦の心理学者ブリューマ・ゼイガルニクが提唱。
(ブリューマ・ゼイガルニック氏)
人は欲求によって目標指向的に行動するとき緊張感が生じ持続するが、
目標が達成されると緊張感は解消する、というものです。
つまり、仕掛中になっている仕事の方が意識が集中し、達成できる可能性が高まるのです。
中途半端でいいので、まず手を付けましょう。
また、何かしらのやらないといけない仕事については、
事前に投入する時間(の目安)を設定すると思います。
しっかりとスケジュールに入れて管理しますか?
お薦めしたいひとつのアプローチが、“時間は短めに設定する”です。
これは、パーキンソンの法則というものが関係します。
▼パーキンソンの法則(第一法則)
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張するという法則。
英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン氏が、
著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で提唱。
(シリル・ノースコート・パーキンソン氏)
英国の官僚制における役人の状況を観察し、
仕事の有無に関わらず役人の数が一定割合で増加していることから導き出された。
つまり、「この仕事をX時間の中でやろう」と決めると、X時間かかってしまうのです。
特に会議などは思い当たりませんか?
1時間で設定した会議は、なんとなく1時間ぎりぎりまでかかってしまいます。
時間は短めに設定しましょう。
因みにやってみると(勿論僕もやっているのですが)、
設定した時間で終わらない・・・ということが往々に発生します。
そもそもの目算が誤っていたということも原因ですが、
そういう場合はいくつかのタスクに分けて時間設定すると良いです。
明日以降にやらないといけない仕事は、
“中途半端でも早めに着手して、所要時間を短めに設定する”を試してみて下さい。
追記)
フランスの思想家、モンテーニュがこのような言葉を残していました。
(ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ)
いつかできることは、すべて今日でもできる
すみません、甘いことを言っていました。。。。
今日やりましょう!