何が見えるかは、どう在りたいか
「目が前向きについているのはなぜだと思う?」
「前へ前へと進むためだ!」

出典『ドラえもん』ジ~ンと感動する話 より
ドラえもんで有名な、名言のひとつです。
先生はこう続けます。
「振り返らないで、常に明日を目指して頑張りなさい。」

出典『ドラえもん』ジ~ンと感動する話 より
流石ののび太も感銘をうけて・・・というエピソードです。
実際(=目が前向きに付いている理由)はというと、
進化の過程において、前方の単一視野に利点があった為です。
草食動物を代表に、
目が横向きについている生き物は視野が広くなります。
全方向視野を備えることで、
危険が迫った場合に察知しやすくなるからです。
対して、捕食する(獲物を捕まえる)動物は、
目標となる獲物との距離感を正確に判断する為、
広い視野を犠牲にして目が前向きについています。
その例でいくと、
霊長類(僕たち人間も)はなぜなのかな?と思いましたが、
樹の上では限られた方向からしか襲われないことと、
枝から枝へぶら下がって移動する場合に正確な距離判断が必要な為、だそうです。
確かに、距離感を間違えて、
木の上でジャンプミスしてしまうと致命傷ですもんね・・・
僕達は進化の過程において、
折角”正確にみる”ようになったのであれば、それを活かしたいです。
勿論、物理的に”見る”ことだけでなく。
ビジネスシーンにおいても、
しばしば”みえていないこと”による弊害があります。
皆さんも
「お客様の視点に立ちなさい」
「部下からのサインを見逃すな」
「もっと視野をひろく、視座をたかく」
なんてコミュニケーションで、
もっと”見ること”を指導されているのではないでしょうか。
見えない(見えていない)原因は、大きく3つあると思われます。
知らない、興味がない、偏見がある、です。
知識がなければ、
物理的に視野に入っても脳がちゃんと認識してくれません。
興味がなければ、
認識できたとしても、そこから考えることができません。
偏見があれば、
それらを自分の都合の良いようにシャットアウトしてしまいます。
それらに気を付けて、”正しく(正確に)”見たいものです。
では、正しく見るとはどういうことなのか?
これは、どう在りたいか?に通じる問いだと思います。
同じ出来事でも、その人の在り方によって見えるものが異なります。
『スキップとローファー』(著;高松美咲)という漫画に出てくるあるシーンです。
以下、漫画『スキップとローファー』Scene⑧チクチクの個人練習 より出典、引用
主人公の岩倉美津未は、ある日友人の江頭さんと昼休みにバレーの練習をします。
しかし、本来使用時間外の上級生男子と揉めてしまいます。
そこに別の男子生徒(上級生)が現れ、注意してくれて事なきをえます。

江頭さんは、揉めた二人の男子生徒を許すまじ、と記憶します。
対して、岩倉さんは、助けてくれた人の名前を見ていました。



この出来事に、
江頭さんは反省と何とも言えない嫉妬を覚えて・・・というシーンです。
これは正に、
同じ事象を経験して、その時何をどう見るか?を表しています。
ムカついた相手にフォーカスしていた江頭さんにも大いに共感します。
こんなことは多々あります。
しかし、あるべき姿は、感謝する相手にフォーカスした岩倉さんです。
不平不満や怒りの矛先の解像度を上げたところで、
なかなか物事はうまく行きません。
それよりも、
感謝の対象や相手の良いところをよく見たいモノです。
何を正しく見ていきましょうか?
顧客の課題、組織の改善点、それに自分がどう関われるか?
勿論できていない部分やネガティブな部分も見るのですが、
それを前向きに、ポジティブな視点で。
知識を増やし、興味を持ち、偏見を捨てて・・・
目を凝らしていきましょう!
因みに、偏見(バイアス)は、使いようでもある、と思います。
詳しくは、下記もご参考ください(タイトルか画像をクリック)

追記)
因みに冒頭のドラえもんでは、
先生の言葉に感銘を受けたのび太がこう言います。

出典『ドラえもん』ジ~ンと感動する話 より
ただ、これがうまくいかずに、
「ジーンマイク」という道具を使うのですが、
のび太のこの姿勢を評価したいですw
これは、トリビアの泉理論です!
詳しくは、下記をご参考下さい(タイトルか画像をクリック)
【▼トリビアの泉理論-営業トークは使ってみないと身につかない-】
