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相手のためにではなく、なったつもりで

ツモリナールというドラえもんの道具があります。

 

 

 

 

 

音叉のような形状で「⚪︎⚪︎したつもり」と言ってこれを叩くと、

 

やっていないこともやったつもりになる、という道具です。

 

 

出典:『ドラえもん』36巻 ツモリナール より

 

 

 

音を聞いた人がその効用を受けるのですが、現実世界は何も変わりません。

 

 

のび太は夕食の食材のお使いを頼まれますが、

 

「お使いに行ったつもり!」とツモリナールを鳴らしてやり過ごしたことで、

 

結局夕食にあり付けません。

 

 

空腹に耐えきれず「ご飯を食べたつもり!」と更に使用を続けて・・・という話です。

 

 

 

都合のよい現実を見せた上で依存性もある辺りが、

 

もはや良くないクスリじゃないか?というようなこの道具ですが、

 

ビジネスで活用するなら、推奨したい「つもり」があります。

 

 

 

それは「相手になったつもり」です。

 

 

 

ビジネスシーンにおいて、時に「相手のために」ではなく

 

「相手になったつもり(立場で)」で思考することが有効です。

 

 

 

ある興味深い調査があります。

 

 

 

アメリカでは、結婚や出産のお祝い事に必要なものを贈ることができるように、

 

ウィッシュリスト(欲しいものリスト)なるものを共有するそうです。

 

 

そうすることで、贈り物の重複もなくなり、欲しいものが貰える、という仕組みです。

 

 

 

皆さんなら、この仕組みを利用してみたいと思いますか?

 

 

 

以下、アダム・グラント著『GIVE &TAKE「与える人」こそ成功する時代』より抜粋、一部加筆修正

 


 

ある晩、私の妻が友人への結婚祝いを探していた。

 

彼女は「欲しいものリスト」にはない、何かもっと心のこもった贈り物にしようというのだ。

 

友人はきっと特別な贈り物を喜んでくれるに違いない・・・。

 

私は正直「えっ?」と困惑した。

 

その数年前、私たちが結婚祝いをもらったとき、まわりの人がリストから選んだ品ではなく

 

独自に選んだ贈り物をしてくると、妻はたいていガッカリしていたからだ。

 

妻には欲しい品があり、それ以上に気に入る品を送ってくれる人はまずいないことをがわかっていた。

 

自分が受けとる側だったらリストにある品がいいと思うのに、

 

なぜ贈る側になったとたん、独自の贈り物をしたがるのか。

 

調査の結果、贈る側は独自の贈り物をするほうがいいと考えたのに対し、

 

受けとる側は「欲しいものリスト」にある贈り物のほうを好むことがわかった。

 

これはなぜなのだろうか。

 

大抵の人は自分のものの考え方から出ることはなく、

 

「この場合、『私』ならどう感じるだろうか」と自問する傾向があることがわかっている。

 

そうやって贈り物をすれば、自分が選んだ品を自分が受けとったときの喜びはイメージできる。

 

ただし、これは受けとる側が経験するのと同じ喜びではない。

 

受けとる側は、好みが違っているからだ。

 

人を真の意味で助けるには、自分のものの見方の外に出なければならない

 

こう自問する必要があるのだ。

 

「この場合、『受けとる側』はどう感じるだろうか」

 


 

 

 

非常に考えさせられる指摘です。

 

 

 

僕たちは相手のことを想像する際、無意識に「自分だったら?」という視座に立ちます。

 

 

”相手のために”と一生懸命に考える程に、です。

 

 

それ自体が悪いことではありませんが、視野狭窄になってしまっていないかの注意は必要です。

 

 

 

少し視点を変えてみましょう。

 

 

 

”相手のために”だけでなく、

 

”相手になったつもり”で考えてみてはどうでしょうか。

 

 

 

以下、関連した内容についても纏めていますので、ご参考ください。

 

 

タイトルか、画像をクリックしてください。

 

 

 


顧客のためにではなく、顧客の立場で考えられたサービス


 

 

コンビニ大手セブンイレブンでは「お客様のために」というコトバは禁句らしいです。

 

 

代わりに「お客様の立場で」考えることが強く推奨されています。

 

 

その視点で考案されたサービスをご紹介します。

 

 

▼何を分母にするのか?-顧客のために!の注意点-

 

 


相手のためにはゴールデン、相手になったつもりはプラチナ


 

 

マクドナルドには、プラチナルールという考えがあるそうです。

 

 

ゴールデンルールが、“自分がして欲しいことを相手にする”に対して、

 

プラチナルールは、“相手がして欲しいことを相手にする”という基点の違いです。

 

 

▼プラチナルールから考える顧客視点と差別化の訴求

 

 


 

 

 

追記)

 

ちなみに、ツモリナールと全く同じ機能を持つ「やった木」という道具もあります。

 

 

アニメ版のドラえもんに出てきます。

 

 

この道具は、音ではなく、電波を飛ばすらしいです。

 

 

ツモリナールのメーカーが、OEM開発しているのでしょうか?

 

 

それとも音波と電波なので、特許が違うのでしょうか?

 

 

 

・・・いや、同じ道具やろ!!

 

 

 

という、心無いツッコミは、ドラえもんの制作サイドの立場に立てば出ないはずです。

 

 

 

大変でしょうね、道具を考えるのも。。。。

 

 

 

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