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案ずるならば書くが易し

普段、ノートは使われていますか?

 

 

 

 

因みにノートの語源は、「記す」「書き留める」らしいです。

 

 

 

手書きでなくても、何かしらのデジタルデバイスでメモをする行為も

 

ノートをとっていると考えてもいいのかもしれません。

 

 

 

このノートについて、トップアスリートがどのような関わり方をしているか?に

 

フォーカスした書籍があります。

 

 

島沢優子著『世界を獲るノートーアスリートのインテリジェンスー』

 

 

 

 

非常におもしろいです、おすすめです。

 

 

 

特に示唆に富んでいるなと感じた点が、

 

ノート(アウトプットした情報)をアスリート本人だけでなく、

 

コーチ・指導者と共有していることです。

 

 

 

それも、管理・監督する為の手段ではなく、

 

共に考えるツールとして活用しているという点です。

 

 

コーチ自らもノートを一緒に作る、という事例もありました。

 

 

 

情報の共有・蓄積、マネジメントという観点でも非常にビジネスに通じるものがあります。

 

 

SFA /CRMにて共有・蓄積する情報、という切り口でも共通する部分が多いです。

 

 

 

書籍の内容を基に、ノートを活用する効果・効能をまとめると下記の3つです。

 

 

1)記憶の定着

 

2)スキルアップ

 

3)課題の解決

 

 

 

それぞれ、具体的にみていきましょう。

 

※「ノートを書く」という言い方をしますが、何かしらの媒体に文字情報を記す、という意味でお考え下さい

 

 

 


1)記憶の定着


 

書くことによって頭に残りやすい、というのは実体験としてお持ちの方も多いかと思います。

 

 

これは、脳の「出力依存性」によるものだそうです。

 

 

脳は、インプットしよう、記憶しよう、としてもなかなか難しい一方で、

 

アウトプット(出力)したことは、大事なことだと捉えるらしく、

 

比較的速やかに記憶に定着するそうです。

 

 

つまりノートに書く、という行為は、

 

脳にとっては、出力(アウトプット)していることに当たるので、

 

結果的に記憶の定着を助けている、ということだそうです。

 

 

 


2)スキルアップ


 

ノートに書くだけでスキルアップするなんて、都合が良すぎないか?と思ってしまいます。

 

 

アスリートがノートを書く時には、その日の練習(試合)を振り返っています。

 

 

自分の動きや相手の反応、体をどう使った結果、どのようなことが起こったか・・・?

 

 

そういったことを考えている時の脳活動を調べると、

 

実際に競技している時以上に、脳活動が現れていることがあるそうです。

 

 

つまり、実際のトレーニングに近い、

 

”イメージトレーニング”を行っていることになるのです。

 

 

自身のスキルの組立てや選択肢が整理され、

 

本番でそれらを実行できるようになり、いわゆる”ひらめき”に繋がるそうです。

 

 

 


3)課題の解決


 

ノートを書くことで、自分が取り組んでいる問題や課題を「外在化」できます。

 

 

外在化とは、自身の課題を感情や人格と切り離して考えることに繋がり、

 

客観的に自分を観察することで、最適な選択をとり得ることを助けます。

 

 

また、そのコントロールもしやすくなるそうです。

 

 

課題を認識するだけでなく、その解決策の選択と実行にも効果があるようです。

 

 


 

 

 

如何でしょうか。

 

 

ノートに書くというアウトプットは、様々な効果・効能があるようです。

 

 

ですが、当然ながらただ書けばいいのではなく、書かれる内容(質)も重要です。

 

 

 

質とは、自分の考えです。

 

 

 

どうすれば、質が上げられるのでしょうか。

 

 

同書でも取り上げられている、卓球の伊藤美誠選手はこの様に答えています。

 

 

以下、島沢優子著『世界を獲るノート』より引用抜粋

 

 


 

ノートに書けば、自分から考えるようになる

 

何も考えずに動画や他選手の試合をただみているのではなく、

 

ノートに書くことが前提であれば、

 

(書き付ける)ポイントとかを考える様になるんだと思う

 


 

 

 

ノートに書く、というアウトプットの場を先に決めてしまうことが、コツなようです。

 

 

 

”案ずるよりも産むが易し”という諺がありますが、

 

”案ずるならば書くが易し”です。

 

 

 

色々と心配や課題があるならば、書いてみましょう。

 

 

 

案外たやすくできてしまうかも・・・?

 

 

 

追記)

 

 

アウトプットする機会を先に作ることで、インプットの質を変える。

 

 

これが成長の有効なアプローチであると、確信しています。

 

 

ノートを書く、ということもその一種です。

 

 

そういった手段も含めて、成長機会の選択と創出については下記もご参考下さい。

 

 

営業という仕事に関わらず、ご参考頂けると思います。

 

 

▼営業パーソンが成長できる環境の創り方

 

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