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怒りの管理とリーダーシップ

「リーダーに最も重要な能力は、自己管理能力である」

 

 

 

 

仏インシアード経営大学院のヤラマン・パント教授はこう指摘します。

 

 

 

チームと組織の管理は、あくまでも自己管理の延長線上にある、と。

 

 

 

自己管理もできないのに、他人をコントロールしようと

 

マイクロマネジメントに走るリーダーは弱く、結果を出せない、とのことです。

 

 

 

リーダー(管理職)は、ある意味で自分のことを棚にあげるスキル※が必要です。

 

※自分はできないが、部下にやらせる・やってもらう

 

 

しかし、自己管理(セルフマネジメント)に関しては、明確にその限りでは無いようです。

 

 

 

そして、自己管理の重要な要素として、

 

パント教授が指摘する”感情の管理”が興味深いので、紹介します。

 

 

特に”怒り”の感情について、です。

 

 

 

 

 

以下、書籍『世界最高峰の経営学教室』(広野彩子 編著)より引用・一部加筆修正


 

結果を出すリーダーになるには、まず自分と向き合って自分の考えや感情を知り、

 

そこから表出してくる行動をうまくコントロールすることだ。

 

会議でいつも怒鳴り散らすリーダーがいたとしたら、その人はコントロールができていない。

 

怒りを顔に出さずとも本当は怒っている場合もある。

 

しかし、私からすれば、それもコントロール不能状態である。

 

感情を露わにするか否かだけが問題ではない。

 

極端な考え方や感情、行動を抑える能力が必要なのだ。

 

アンガー・マネジメントなどは、表層的なやり方にすぎない。

 

湧き上がった怒りをコントロールするのではなく、

 

怒りそのものの発生を抑えなければ、優れたリーダーにはなれない。

 


 

 

 

・・・なんと。。。

 

 

 

「怒りたい時もちゃんと我慢してるよ」と思ったあなた!

 

 

 

それではダメらしいです。(耳痛です)

 

 

 

自己管理とは「感じている怒りを抑えること」ではなく

 

「怒りを感じることをそもそも抑える」ことを指しているのです。

 

 

 

それは流石に厳しくないでしょうか。

 

 

 

早々と心が折れそうです。

 

 

 

どうするれば・・・と思っていたら、ちゃんと処方箋もありました。

 

 

 

以下、書籍『世界最高峰の経営学教室』(広野彩子 編著)より引用・一部加筆修正


 

良きリーダーは、怒りの感情を持つこと自体があってはならないと指摘した。

 

そのための方法がまさに自覚だ。

 

怒りの感情が湧いたら、なぜそんな思いが駆け巡ったのかを考える。

 

怒りの原因は、大体、恐れだ。

 

そこで、自分がどのような恐れを持ち、

 

それがどのように怒りを生んだのか、自分を見つめるのだ。

 

そすれば、怒りの感情はあなたへの影響力を急速に失う。

 


 

 

 

怒りを高速処理することで「怒りをもたない状態」にできるということらしいです。

 

 

 

「食べ物落としても、3秒以内に拾えばセーフ」的なことでしょうか。

 

 

 

なかったことにできるのです。

 

 

 

まずは自分の感情に気づき、高速処理をすることから、です。

 

 

 

怒りの感情は、時に行動力にもなりえます。

 

 

 

ただ、他人を動かしたり、マネジメントには不要なようですので、

 

「怒りを感じることをそもそも抑える」という境地への自己管理が求められます。

 

 

 

なかなか険しそうな道のりですが、

 

誰か引っ張っていってくれないかなぁ?という甘い期待は捨て、

 

自己管理していくしかなさそうですね・・・。

 

 

 

追記)

 

 

マネジメントに怒りは不要だとしても、「怒る」と「叱る」は別です。

 

 

僕は「叱る」は時に、決定的に重要だと思っています。

 

 

詳細は下記からご確認ください(タイトルか画像をクリック)

 

▼褒めて伸ばしてホームランは打てるのか

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