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ゴンドラに乗った猫にならない

長靴を履いた猫(童話)は有名ですが、ゴンドラに乗った猫はご存じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

1963年にアメリカの心理学者、ヘルドとへインが発達心理学のある実験をしました。

 

 

 

通称「ゴンドラ猫」の実験です。

 

 

 

どのような実験かというと、生後間もない猫2匹をある環境で飼育します。

 

 

支柱を立てて、その支柱から両側に棹を出し、紐をたらします。

 

 

片方の紐は、猫Aに直接繋げます。

 

 

もう方法の紐は、カゴ(ゴンドラ)に繋がり、そこに猫Bが乗り込みます。

 

 

図解すると、下記の様になります。

 

 

 

 

この棹は繋がっているので、猫Aが動くと支柱を中心に棹が回り、

 

 

猫B(ゴンドラ猫)も同じだけ動くことになります。

 

 

つまり、2匹の猫が見た(見る)景色としては、同じです。

 

 

ある程度まで育った段階で、繋いだ紐を外します。

 

 

 

さて、何か違いはうまれるのでしょうか・・・?

 

 

 

自分の足で動き回れていた猫Aは、特に問題ありません。

 

 

ところがゴンドラに乗っていた猫Bは、なんと目が見えないそうです。

 

 

厳密には、目が悪いわけでも、脳が悪いわけでもないのですが、

 

”見える”という機能・能力が成立していない状態だということです。

 

 

 

なかなか衝撃的な実験結果ではないでしょうか。

 

 

 

僕達も含めて生物は、

 

視界に対象・景色を捉えると同時に、空間の中を自分の足で歩き回り、

 

その変化を把握することで初めてモノが見えるようになるそうです。

 

 

 

その様な経験を自分で獲得していかないと、(正しく)見ることすらできない、と。。。

 

 

 

さらに、この法則は見ることだけでなく、

 

聞くことや考えることにも当てはまるそうです。

 

 

 

僕達が何かを学ぶには、

 

「受動的(パッシブ)ではダメだ、能動的(アクティブ)であれ」

 

という教えは、どうやら脳科学的な側面から見ても正しいようです。

 

 

 

ゴンドラに乗った猫に要注意です。

 

 

 

何かを学ぶ時、スキルを磨く時、ゴンドラに乗ったままになっていませんか?

 

 

 

何かを教える時、指導育成の際、ゴンドラに乗せたままになっていませんか?

 

 

 

如何に能動的でいられるか?は、

 

組織が成長する為のひとつのキーワードと言えそうです。

 

 

 

追記)

 

「ゴンドラに乗っている」と近しい意味の比喩として、

 

「手のひらが上を向いている」と言えます。

 

お伝えしたいメッセージは同様ですが下記もご確認下さい(タイトルか画像をクリック)

 

 

▼その手のひらはどこを向いているか

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