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はじまりの日と顧客第一主義

皆さんはAmazonユーザーでしょうか?

 

 

 

 

 

 

Amazonが世界有数の成功した企業であることは言わずもがなですが、

 

今尚、大切にしていると言われている哲学があります。

 

 

それが、”Day1(デイワン・はじまりの日)”です。

 

 

 

Amazon創業者のジェフ・ベゾスが、2016年に株主に宛てた手紙には、下記のように書かれています。

 

 

 

以下、書籍『Invent&Wander』(寄稿;ジェフ・ベゾス)より引用・抜粋


 

「ジェフ、二日目(デイツー)のアマゾンはどんな姿なんですか?」

 

先日の全社員ミーティングでそう聞かれました。

 

この数十年というもの私は、「アマゾンははじまりの日(デイワン)」で

 

いまも創業したばかりだと言い続けてきました。

 

「二日目には組織が立ち止まる。

 

すると、時代に乗り遅れる。

 

次第に苦しみながら会社が傾く。

 

そして死ぬ。

 

だからいつも始まりの日でなくちゃならないんだ」

 


 

 

 

Amazonのような大企業を持ってしても(大企業だからこそ)、

 

全てのことに初日と同じ活気と起業家精神で取り組むこと、を重要視しています。

 

 

 

では、どうすればその哲学を組織で共有できるのか?

 

二日目(デイツー)をかわすことができるのか?

 

 

が気になるところですが、そこは流石、ジェフ・ベゾス。

 

 

 

同書(『Invent&Wander』)の中で、下記のように指摘しています。

 

 

 


 

お客様にこれでもかとこだわり続けることが、

 

はじまりの日の活力を維持する最もよい方法だと私は思っています。

 

その理由は?

 

お客様はたとえサービスや商品に大満足していると口では言っていても、必ずどこかに不満を抱えています。

 

それが企業にとっては素晴らしく美しいチャンスなのです。

 

お客様は自覚がなくても、いつもよりよいものを求めています。

 

そんなお客様を喜ばせたいという想いから、次々とお客様のためのイノベーションが生まれます。

 

つまり、お客様をとことん大切にすることで、自発的にサービスが改善され、

 

機能が追加され、新しいプロダクトが生まれ、価格が下がり、配送が早まります。

 

やらざるを得なくなる前に、それができるのです。

 


 

 

 

つまり、本当に顧客第一主義を徹底するということは、

 

顕在化しているニーズに対応することではなく、

 

潜在ニーズを先読みして、サービス・プロダクトでそれを満たしていくことだ、と。

 

 

 

そう考えれば、現状に甘んじている(二日目を迎える)暇はないぞ、ということでしょうか。

 

 

 

また、顧客ニーズに忠実であれ、という哲学を下記のようにも説明しています。

 

 


 

お客様ニーズを起点に「さかのぼって考える(ワーキング・バックワーズ)」という哲学は、

 

「スキルを起点にして考える」やり方とは対照的です。

 

スキル起点の姿勢とは、既存のスキルと能力を使って事業機会を広げるというものです。

 

つまり、「私たちが得意なのはXである。Xを使って他にどんなことができるだろう?」

 

という考え方が、スキル起点の哲学です。

 

確かにそれも事業姿勢として有効で割に合うものでしょう。

 

ですが、既存のスキルはいずれ時代遅れになります。

 

お客様のニーズを起点にさかのぼって考えることにより、いやでも新しい能力を身につけ、

 

これまでに使わなかった筋肉を使わざるを得なくなります。

 

最初の一歩がどれほど不安で居心地が悪くても、そんなことを考えている余裕はないのです。

 


 

 

 

ビジネスを展開していく上で、

 

現在のリソース(スキル=何が得意か)を起点に考えることは当然の発想です。

 

 

 

しかし、それでは(それだけでは)ダメだ、という指摘です。

 

 

 

顧客ニーズを起点に発想することで、現時点で足りないスキルが明確になり、

 

産みの苦しみはあるものの、イノベーションに繋がる、ということでしょうか。

 

 

 

そして、顧客の存在を企業として最大限にリスペクトするからこそ、

 

危機感と緊張感を常に持っている、とのことです。

 

 

 


 

私は社員たちに、不安を抱き、毎朝恐れながら目を覚ますように繰り返し伝えています。

 

恐れなければならないのはライバル企業ではなく、お客様です。

 

アマゾンを今の姿にしてくれたのもお客様ですし、私たちが関係を構築している相手も、

 

大きな義務を負っている相手もお客様です。

 

そして、お客様が私たちに忠実であっても、

 

他の誰かがより良いサービスを提供したその瞬間に、そっぽを向かれることもわかっています。

 

私たちはあらゆる機会を捉えて常に改善し、

 

実験し、イノベーションを起こしていく努力を怠ってはなりません。

 


 

 

 

Amazonですら、顧客にそっぽ向かれる危機感を持って朝を迎えろ、と。。。

 

 

 

これくらいの顧客第一主義が組織に浸透してこその、Day1哲学ということでしょうか。

 

 

 

全てのことに初日と同じ活気と起業家精神で取り組むこと、が「はじまりの日」です。

 

 

 

その為には、徹底した顧客第一主義・顧客起点の発想。

 

 

 

改めて今日から、「はじまりの日」(Day1哲学)をはじめてみませんか?

 

 

 

Amazonの顧客第一主義を象徴するエピソードのひとつとして、

 

「誰も座らない椅子のある会議」というものがあります。

 

 

是非こちらもご確認ください(タイトルか画像をクリック)

 

▼誰も座らない椅子のある会議

 

 

 

追記)

 

むかし何かの本で読み、心に残っているのですが、

 

「毎朝、初出社のように仕事に向かいなさい」というコトバがあります。

 

 

 

多少の不安と緊張感を心地よさに変えて仕事に臨みたいモノです。

 

 

 

関連して、下記もご参考下さい(タイトルか画像をクリック)

 

 

▼初心忘るべからず、本当の意味

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