セカンドペンギン理論-フォロワーになる勇気-
“ファーストペンギン”という言葉をご存じですか?
集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、
魚を求めて最初に飛び込む1羽のペンギンをそう呼びます。
転じて「リスクのある新分野に最初に挑戦する人」のことを指す言葉です。
組織・チームに関しては、
実は2羽目(次に飛び込む)のペンギンが重要だと言われます。
それが、セカンドペンギン理論です。
1羽目が結果的に勇敢なリーダーになるかどうかは、
2羽目以降が続けるかどうかにかかっているからです。
もし、1羽だけ飛び込んで終わりなら、ただのトリッキーなペンギンですw
この2人目(2羽目)の重要性について、興味深い話があるので紹介します。
TEDという世界中の著名人による講演会を開催・配信している非営利団体があるのですが、
デレク・シヴァーズ氏が行った 「社会運動はどうやって起こすか」 という講演から、です。
※実際の動画はこちらから。3分弱の動画です。
この講演の中で、デレク・シヴァーズ氏は、
最初の1人目は「勇気を持って嘲笑されなければならない」と言います。
ある時、1人目が勇気を持ち、変わり者と認識されながらも行動を始めます。
動画の中では、公園で1人の男性が激しく踊っています。
そこにあるタイミングで、2人目が参加し、一緒に踊り始めます。
そうすると、3人目、4人目・・・と人数が増えていきます。
ここまでくれば、あとはあっという間に集団(ムーブメント)となる、という動画です。
デレク・シヴァーズ氏は、講演の中で
行動をおこした最初の人(=リーダー)が過大評価される傾向にある、と言います。
正しく評価されるべきは、2人目(=最初のフォロワー)であると。
2人目がいなければ、ムーブメントは起こらず、1人目もただの「変な人」で終わりだからです。
デレク・シヴァーズ氏はこういいます。
本当に運動を起こそうと思うなら、リーダーについて行く勇気を持ち、
他の人達にもその方法を示すことです。
素晴らしいことをしている孤独なバカを見つけたら、
立ち上がって参加する最初の人間となる勇気を持ってください。
皆さんは、この話(動画)において、自分をどのポジションに置きましたか?
1)変わり者と認識されながらも、行動を始める人になりたい
2)変わり者と認識されながらも行動する人を助け、広げたい
3)広がりつつある輪に加わり、それをさらに広げていきたい
それぞれのポジションに優劣があるということではありません。
組織のプロジェクト・仕事において、役割は変化させるべきです。
ビジネスにおいて、新しい取組やチャレンジが軌道に乗りづらいことは多々あります。
その様なご相談を頂くとき、僕はこの2人目(2羽目のペンギン)の話をいつも思い出します。
チャレンジしている人と一緒に行動する勇気を。
組織運営の参考にして下さい。
追記)
因みにファーストペンギンは、
実際のところは、波打ち際で大集団が押し合いへし合いしているうちに、
たまたま落ちてしまった1羽、ということが多いらしいですw
それを見て、続いて飛び込むセカンドペンギンって・・・・
近しい例として、5%のミツバチ、という話があります。
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