ナポレオン軍の強さも支えた当事者意識
皆さんご存知の偉人、ナポレオン・ボナパルト。
生涯戦績が、38戦35勝とめちゃめちゃ戦争が強かったのですが、
ナポレオン軍は他国と何が違ったのでしょうか。
ひとつの要因として挙げられるのが、国民軍であることです。
以下、楠木建 著『絶対悲観主義』の内容を参考に大幅に加筆修正
当時、各国の戦争で戦う軍人の多くは、傭兵でした。
要は、お金で雇われているプロの戦争屋です。
会戦では激しく戦うのですが、実際のところは双方にあまり死者も出なかったそうです。
なぜかというと、お互いに「受注業務」としてやっているので、
「この辺でいいかな」という落とし所があるからです。
また、傭兵を雇う国側にしても、人材は最も調達コストが高い資源なので、
そう簡単に死なれては困る、という事情もありました。
対して、ナポレオンの軍隊で戦うのは、
雇われた傭兵ではなく、国家の為にと集結した自国の国民軍です。
当然、モチベーションは高くなるのですが、本質はそこではありません。
ある作戦が実行できたからです。
当時の戦争は、陣形を事前に整え互いに対峙する「会戦」方式を採っていました。
会戦は、横に広がる横隊編成です。
理由は、全隊をモニター(監視)できる形でないと、傭兵がちゃんと戦わないからです。
サボってしまうのです。
対して、ナポレオンの国民軍は、小規模の縦隊編成を得意としました。
隊それぞれが、一定の自由度を持って戦う縦隊は、
監視下から離れたからといってサボっていては成立しません。
サボらず、逃げずに戦う国民軍だからこそ、採り得た戦略です。
横に広がって待ち受けていた敵国の軍隊は、
ナポレオンの機動的な縦隊に、ズタズタに切り裂かれたそうです。
モチベーション、当事者意識と言ってしまえばそれまでですが、
目的にコミットできているかどうかは、採り得る戦略にも影響します。
営業組織が成果を出す為にも、
戦略自体は言わずもがなで、戦略の実行力が不可欠です。
その為の基礎になるのが、当事者意識。
仕事を自分ごととして、主体的に取り組む姿勢が求められます。
因みに、当事者意識は、問題解決・提案という側面においても必須の要素です。
詳しくは、下記をご参考下さい(タイトルか画像をクリック)
では、どうすれば当事者意識が持てるのでしょうか。
ひとつのアプローチが、「情報を与える」です。
※ご担当の方は、情報を取得すると置き換えて考えて下さい
営業であれば、顧客のこと、自社サービスのこと、市場環境や情勢、
競合他社についても興味津々でなければいけません。
それこそ、当事者意識があるから興味・関心を持ち、
情報を得ようとするわけなのですが、
まだその段階で無いのであれば、少し後押しが必要です。
知りたいという欲求は、少し知っているから生まれるのです。
これを情報の空白理論といいます。
詳しくは、下記をご参考下さい(タイトルか画像をクリック)
当事者意識を醸成する為にも、
少し知っている状態=情報の共有、を進めましょう。
・このお客様は、こんな特徴がある
・自社サービスが活用されている事例
・市場環境や経済動向が、自社にどう影響するか
・競合はこんなことができるらしい
・・・であれば、自分(の顧客)は?という、思考が必要なのです。
それこそが、当事者意識です。
きっかけとなる情報を与える(共有する)ことから、お試し下さい。
そこまでお膳立てしないといけないことに、気乗りがしませんか?
・・・当事者意識を持たないとw
追記)
ナポレオンは、数々の名言でも有名です。
最もポピュラーなのは、“吾輩の辞書に不可能の文字はない“でしょうか。
僕もよく引用させてもらう名言が、
“人は、制服通りの人間になる“です。
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