教えられる側のスキルと教えるという機会
皆さんは、組織においてアドバイスをする側でしょうか?
それともされる側でしょうか?
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アドバイスという行為も、
双方向のコミュニケーションのひとつであると考えると
アドバイスをする側と同じく、
アドバイスをされる(もらう)側にも必要なスキルがありそうです。
サッカー漫画『アオアシ』に出てくるあるエピソードですが、
そのままビジネスシーンにも通じる、非常に示唆に富んだ内容だと思っています。
以下、漫画『アオアシ』より引用抜粋
主人公の葦人(あしと)は、トップチームの練習に参加しますが、うまくいきません。
そこでチームのベテランである、司馬(しば)にアドバイスを求めます。
司馬は、その積極的な姿勢を認めつつも、
「それだけでは、足りない」と指摘します。
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漫画『アオアシ』第293話 AHO より
これまで一流になっていった選手達は、
アドバイスを訊くだけでなく、更に”あること”をしてきた、と。
その”あること”とは、何でしょうか?
それは、自分の考えを伝えること、だと言います。
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漫画『アオアシ』第295話 司馬の手のひら より
アドバイスを求めるだけでなく、
未熟なりにも自分の意見・考えを持ち、それを臆せず伝えてこれるかどうかだ、と。
ここで大事なのは、反論することが目的ではない、ということです。
自分なりの考えがあること、
つまり自分の頭で考えられていること、が最も重要なポイントとなります。
それができている選手(人)には、更に一歩踏み込んだアドバイスが可能になります。
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漫画『アオアシ』第295話 司馬の手のひら より
「お前の考えはわかった、でも、こっちの方が・・・」という指摘です。
アドバイスを一方通行ではなく、
双方向のコミュニケーション・対話に昇華させることができます。
この方が、当然理解度や納得感が向上します。
皆さんも経験がおありではないでしょうか?
このレベルでのアドバイスを実践したいのです。
アドバイスをされる(もらう)側に必要になるスキルは、
まずは自分なりにの考え・意見を持ち、それを積極的に伝えること、です。
経験がない場合は気が引けるかもしれませんが、一歩踏み込む勇気が必要です。
アドバイスをする側はその点を考慮し、
自分の意見が言いやすくなるような雰囲気や環境を整える必要があります。
そして、アドバイスの質を上げましょう。
なぜならそれが、自分自身(アドバイスする側)の成長にも繋がるからです。
葦人にアドバイスし、プレーを指南する中で、
司馬は葦人のインスピレーションに触れ、
自分でも予期していなかった良いプレーができていることに気が付きます。
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漫画『アオアシ』第306話 きっと君にも より
アドバイスをする側だった自分の能力が、逆に引き出されている感覚を味わいます。
そして「教えることによって、教えられていた」ということを悟るのです。
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漫画『アオアシ』第307話 チーム司馬の結論 より
アドバイスをする皆さんも近しい経験がおありではないでしょうか?
アドバイスをすることで、かえって自分の考えが整理されたり、
丁寧に説明しようと自分の考えを言語化したことで、新たな気づきを得たり、
という感じでしょうか。
教えることこそ、成長の機会なのです。
アドバイスをもらう立場の皆さん。
受け身でアドバイスを聴くのではなく、自分の考えを持って対話をしましょう!
アドバイスをする立場の皆さん。
アドバイスは相手の成長は勿論、自分自身の成長機会と捉えて活用していきましょう!
追記)
”教えることによって、教えられる”は、本質をついていると思います。
これが正しいと仮定するならば、
教えるという機会を如何に作り出すかが、成長の鍵になるはずです。
という考えから、いくつかのアプローチをまとめておりますので、
こちらもご参考ください(タイトルか画像をクリック)
第1子は、弟や妹に比べてIQが平均で2.3ポイント高いという研究があるそうで・・・
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学生にアドバイスをさせたら、成績が上がったという研究結果があるそうで・・・
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教えてもらうことが当たり前の環境で、教わる側に必要なある態度についてです。
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